反ユダヤ主義的な発言などのヘイトスピーチを垂れ流してきたカニエ・ウェスト(現在の本名はYe)が窮地に陥っている。ウェスト自身がプロデュースするスニーカーシリーズ「Yeezy」を売り出していたadidasをはじめ、GAP、BALENCIAGAなどのブランドが、ウェストとのパートナーシップを続々と解消したのだ。アパレル小売り大手のフット・ロッカーは、全店舗にYeezyのシューズをバックヤードに戻し、店頭に出さないよう指示したとHypeBeastが伝えた。
経済誌Forbesによると、企業との契約が無くなってしまったことで、ウェストは総資産のうち15億ドル(約2185億円)を失ったという。
さすがに焦ったのか、ウェストはスニーカーブランド「スケッチャーズ」のカリフォルニア州マンハッタンビーチにある本社にアポイントメントなしで電撃訪問したようだ。さらに、その訪問の様子を無許可で撮影していたといい、スケッチャーズの広報担当者は「重役2人が短い会話をした後、ウェスト一行を建物から退去させた」とTMZにコメントしている。Yeezyブランドを存続させるための新たなパートナー探しは空振りに終わったようだ。
Billboardによると、アディダスはカニエ・ウェスト不在のままで既存のYeezy商品の販売を続けるという。