米アラバマ州で、82歳の女性がゴミの処理費用77.8ドル(約1万円)を滞納していたとして逮捕された。その様子を収めた警官のボディカメラの映像が流出し、波紋を拡げている。ローカルニュースサイトAl.comなどが報じている。
「メネフィールドさん、逮捕状が出ています。ゴミの請求書を払ってませんよね。これはジョークじゃありませんよ」
82歳のマーサ・メネフィールドさんは、家を訪ねてきた2人の警官にこう告げられたという。
「え? で、私に手錠をかけて連れて行くつもりなの? こんな82歳のおばあちゃんを逮捕するの?」と戸惑うメネフィールドさんに、「申し訳ありませんが、法律は法律なんですよ。1カ月前に役所から督促の電話が来たでしょう? さあ、手を前に出して」と、警官は黒い手錠を彼女の手にかけた。
メネフィールドさんは、請求書の管理は娘に任せており、既にゴミの処理費用も支払われたものだと思っていたという。
「娘さんはきっと忘れちゃってたんですよ。泣かないで、マーサさん」と警官は笑いながらメネフィールドさんを慰め、連行した。
警官が身に着けていたボディカメラに録画された一連のやり取りをLaw&Crime Networkが入手して公開すると、ソーシャルメディアでは警官への非難が噴出した。
《もし俺がこの警官だったら、彼女の代わりに請求された処理費用を払ったのに》
《こういうムダな逮捕をするから税金がかかるんだ》
《82歳の老人をたった77ドルが原因で逮捕するのか。司法は病んでるな》
地元警察のマーク・レイノルズ署長は公式Facebookページで「メネフィールドさんは、こちらの警官が職務を遂行する中で、丁重に扱われました。保釈金を払い、現在は釈放されています」とコメントしたが、この投稿にも怒りのコメントが殺到している。