今月11日、米テキサス州ヒューストンにある飲食店のそばで、エリック・アギーレ(29)が男を銃で撃ち殺した。常軌を逸した理由と状況が話題になっていると、地元テレビ局KPRC2などが伝えた。
ABC13によると、アギーレ被告はこの日の夜8時頃、デート相手の女性とダウンタウンにある店の駐車場で待ち合わせた。別々の車で到着した2人は、「駐車料金は1台20ドルだけど、店のレシートを見せてくれれば返金するよ」と持ちかけた、駐車場係を装ったエリオット・ニックスさん(46)に40ドルを渡し、レストランに入ったという。
しかし、ウェイターに「あいつはニセモノだよ。駐車場で詐欺をしているんだ」と忠告されたアギーレ被告は激昂。店を飛び出して車から銃を取り出し、ニックスさんを追いかけて射殺した。その後、銃を車に置くと何食わぬ顔でレストランに戻り、女性と食事を続けたという。
近くを通りかかったドライバーによって発見されたニックスさんは、病院に運ばれたが午後8時43分に死亡が確認された。
防犯カメラの映像や目撃者の証言から、容疑者としてアギーレ被告が浮上。指名手配されて初めてアギーレ被告が殺人を犯したことを知ったデート相手は、13日に出頭し捜査協力を申し出たという。ニックスさんを殺して席に戻ってきたアギーレ被告は「脅しただけだ。何も問題ないよ」と話していたそうだ。
アギーレ被告は15日に逮捕され、殺人罪で起訴された。加重暴行で執行猶予中の身であったため、量刑は重くなりそうだ。