今月6日、米テキサス州サンアントニオで、61歳のスティーヴン・ロバート・サバラン被告が13歳の少女に銃を突きつけて脅し、車に押し込んで連れ去った。サバランは3日間車を走らせ、約2,250キロ離れたカリフォルニア州ロングビーチまで逃走したが、少女自身の機転により彼女は無事保護されたという。
ロングビーチ警察は発表したプレスリリースによると、コインランドリーの駐車場に止まっていた車の中で、少女が「助けて!(Help Me!)」と書かれた紙片を窓の外に向けて掲げていたという。その様子を見た通行人が911に通報し、駆けつけた警官によって少女は保護された。「言うことをきかないと痛い目に遭わせてやる」と少女を脅しつけてコインランドリーへ行っていたサバラン被告もその場で逮捕され、20日までに起訴された。
サバラン被告は少女を車に押し込んだ後で年齢を聞き、3日間の逃避行中に少なくとも3回彼女に性的暴行を加えていたと当局は公表。また、誘拐時に使った銃はモデルガンだったという。ロングビーチ警察の署長は、少女のSOSに気づき、通報した市民への感謝を述べ、「この事件は人々の安全を守るために地域住民が重要な役割を果たしているということを再認識させてくれました」とプレスリリースにコメントしている。
また、州をまたいだ犯行であることから、捜査はFBIが行っている。