8月15日、米テキサス州で、リベンジポルノの被害に遭ったとして元交際相手を訴えていた女性が和解金12億ドル(約1750億円)を勝ち取った。CBS NEWSなどが報じている。
裁判資料には「D.L.」というイニシャルで記載されている女性は、昨年4月にかつて交際していたマークス・ジャマール・ジャクソンを相手取り訴訟を起こした。ジャクソンは交際中に入手したD.L.の“親密な“画像を、「困らせ、苦しめ、屈辱を与え、公に恥をかかせる目的で」ソーシャルメディアやアダルトサイトにアップロードしたという。
’16年にスタートした2人の交際は’21年に破局。New York Timesは裁判資料の中身について報じており、ジャクソンから被害者への最後のメッセージには「君は残りの人生をインターネットから自分自身を消去するために費やし、さらにそれは失敗するだろう」と脅迫めいた一文があったという。またジャクソンは、写真を投稿する際にD.L.の雇用主や通っているジムをタグ付けし、彼女の関係者の目に触れるよう図っていた。
D.L.の代理人弁護士を務めているブラッドフォード・ギルデ氏は、「和解金を全額回収できる可能性は低いが、この補償的評決はD.L.の名誉を回復させるものである。“画像による性的虐待=リベンジポルノ”の被害者にとって、これは象徴的な勝利だ」と判決後に発表した声明で述べた。