米国で、食肉処理施設の清掃に少なくとも24人の子どもを雇っていた清掃会社が約65万ドル(約1億円)の罰金を支払うことに合意した。米労働省がプレスリリースで発表した。
テネシー州に本社を置くフェイエット・ジャニトリアル社は、アイオワ州とバージニア州にある食肉処理・加工施設の夜間清掃要員として24人の子どもを雇用していたことがFBIの捜査で明らかとなっていた。
米国の法律では、18歳未満の子どもを屠畜場や食肉の加工施設といった危険な職場で働かせることを禁じている。労働省によると、同社は屠畜フロアで家畜の頭部を切断する機械や床などの掃除を、夜間に子どもたちに行わせていたという。この中には13歳の児童も含まれていたほか、機械から肉の破片を取り除こうとして重傷を負った子どももいたそうだ。
「1938年の公正労働基準法成立の原動力となったのは、危険な職業に従事する子どもたちの存在でした。しかし、2024年になってもなお、わが国の企業は危険な仕事をさせるために子どもを雇い、利益のために子どもの安全を犠牲にしている」と、クリスティン・ヘリ地方法務官は労働省が公表した声明の中で述べている。
またUSA TODAYは、児童労働法違反は2018年から69%も増加していると報じている。