公聴会で発言するパリス・ヒルトン(写真:UPI/アフロ) 画像を見る

ソーシャライトのパリス・ヒルトン(43)が、6月26日に開かれた米議会下院の公聴会で、16歳のときに施設で性的虐待を受けたと証言した。The Washington Postなどが報じている。

 

児童養護施設や、問題を抱える青少年が送られるキャンプなど、「子どもたちのための機関」における虐待が後を絶たない現状を変えるため、ヒルトンは自身の経験を議会で明かした。

 

「私は16歳のとき、真夜中にベッドから引き剥がされ、別の州にある未成年者のための施設に送られました。私はここを含めて4つの施設に入所したのですが、いずれも子どもたちの癒しや成長、支援を約束していました。でも私は話すことも、自由に動くことも、窓の外を眺めることすら禁じられたのです」と緊張した面持ちで証言を始めたヒルトン。

 

「強制的に薬を飲まされ、職員から性的虐待を受けました。乱暴に拘束され、廊下を引きずられ、裸にされて独房に放り込まれました。利益をむさぼるこの業界によって、私が経験していたこのような非人道的な扱いについて、私の両親は完全に騙され、嘘をつかれ、操られていたのです」と、自身が受けた恐ろしい経験を淡々と語った。

 

問題を抱える未成年を預かりケアすることを標榜する施設は米国内に乱立している。設立や運営についてほとんど規制はなく、数十億ドル規模の巨大産業となっているという。近年、ヒルトンはこうした施設における職員の監視の厳正化と子どもたちの保護を求めて活動している。

 

2021年にヒルトンがThe Washington Postに寄稿した論説では、「首を絞められたり、顔を平手打ちされたり、シャワーを浴びているところを覗かれたりしました」と、入所した4つの施設すべてで心理的、身体的虐待を受けていたことを明かしている。

 

また2022年のNew York TimesのWEB版に掲載されたインタビューでも、医療資格のない職員が、少女たちをテーブルの上に寝かせ、「健康診断だ」と言って次々と彼女たちの下腹部を触っていたという衝撃的なエピソードも語っている。

 

近年ヒルトンは、自分の経験を語り注目を集めることで、児童福祉政策の改革を促す活動に従事してきた。

 

ヒルトンは議会下院での証言の最後に、「もし、これを見ているあなたが、今施設にいたなら、私の言葉を聞いて下さい。私はあなたを見ています。あなたを信じています。あなたに起こっていることがわかるし、あなたを決して見捨てません。あなたは大切な存在であり、あなたの未来も大切です。あなたは安全に生き、保護されるべき人なのです」と子どもたちに向かって呼びかけた。

出典元:

WEB女性自身

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