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「共和党が米連邦の上下両院の多数派を握り、盤石な政治基盤で2期目入りするトランプ次期大統領は、あたかも“帝国”を築くべく、思うがままに主要人事を進めています。

 

その人選で重んじているのは“忠誠心ファースト”。政治経験の有無よりも、自身に忠誠を誓っているかを優先させています」

 

そう語るのは国際ジャーナリストの大野和基さん。

 

アメリカ大統領選で圧勝したトランプ次期大統領。2025年1月に発足する新政権の主要な顔ぶれを見てみると、一癖も二癖もあるような人ばかり……。

 

在米ジャーナリストの飯塚真紀子さんは次のように指摘する。

 

「もっとも問題視されていたのが司法長官に指名されたマット・ゲーツ氏した。

 

セックスパーティへの参加や違法薬物使用の疑惑が報じられています。とくに個人間送金アプリ『ベンモ』で金銭を支払い17歳の女性にわいせつ行為をしたことを下院倫理委員会で証言されています。

 

大統領に法的な助言や提案をする司法省のトップに彼が指名されたことを、1期目で大統領補佐官をつとめたジョン・ボルトン氏は『アメリカ史上最悪の人事』と断罪しています」

 

新政権の中心人物にはほかにも性的スキャンダルを抱えている人物がいるという。

 

「そもそもトランプ氏自身も、本人は否定をしていますが、元コラムニストに高級デパートの更衣室で性的暴行を加えたことが、2023年に民事裁判で認定され損害賠償金を支払うように命じられています。

 

また米テレビネットワークのFOXテレビの司会者から国防長官への登用が確実視されているピート・ヘグセス氏は、2017年、共和党の女性党員の集まりで知り合った女性に性的暴行を加えた容疑で警察の捜査を受け、金銭で和解したと報じられました」(飯塚さん)

 

上院での人事承認が危ぶまれていたゲーツ氏は、司法長官の指名を辞退することをSNSで表明。

 

トランプ氏は後継に自身の熱狂的な支持者であるパム・ボンディ氏を指名。ただし彼女は、トランプ氏の財団から賄賂を受け取ったとされている。

 

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