そーです、そーなんですX-GUN西尾です。

今回でこのブログも21回目。

めんどくさがりな僕がこんなに続けられるなんて。
読んでくれてるみなさんのおかげです、ありがとうございます。
さぁ今日は僕をこのK-POPの世界に導いてくれたアーティストを
紹介したいと思います。

2004年のある日僕はだらだらとスカパー見ていました。
「何かおもしろいのやってへんかな?」
チャンネルを変えながらいろいろ見ていると、韓国の歌番組が
やってました。
まだその頃の僕はK-POPを知らなかったので、
「韓国の音楽って日本の何年前ぐらいのをやってるんやろ?」
とそんな興味の中見ていました。

そこに現れたのが『コブギ(TURTLES)』でした。
そのとき歌ってたのは2集から『なぜだ』という曲でした。
この曲を聴いた時に僕は「なんなんだこの歌は?」と思い
グイグイ引き込まれて行ったのを覚えています。
日本には無い独自の感じの音楽に、男女混成のグループ。
音楽も聴いてるとすごく楽しい気分になってくるし
なんやなんやと引き込まれて行ったんです。

少しコブギのプロフィールを。

コブギ。
TURTLESと呼ばれる事もあります。
意味は亀。
メンバーはラップ担当のタートルマン。
女性ラッパーのZ-E(ジイ)、女性ヴォーカルのクムビの
男女混成グループ。

2001年Turtles1集『Go! Boogie!』でデビュー。
その中に入っていた『四季』が民衆歌謡のリメイク曲という事もあり
注目されヒットしたんです。

コブギの全てのアルバムをプロデュースし、作詞作曲も手がけていたのは
リーダーでもあるタートルマンさんなんです。
曲もラップが入っていますが、HIP HOPという感じではなく
聴いていて楽しい、元気がでる、本当にコブギ独自の音楽と言えます。

ある番組でメンバーのクムビちゃんが
「私たちは動物の名前だという事は認識があるみたいなんですが
それ以上は認識が無いらしくよく『ヒキガエル』とか『クサガメ』とか
『スッポン』に間違えられる時もあります」と言っていました。

それと歌のときの踊りが楽しいんです。
リーダーのタートルマンさんはあの身体で、超踊れるんですよ。

2004年11月に3集『Turtles3』が発売。
その中のタイトル曲『ビンゴ』が大ヒット。
楽しくて身体が勝手に動いてしまう、でもどこかに切ない感じがある
歌詞も僕らを勇気づけてくれる、正にコブギらしい曲です。

が、そんなコブギに突然の悪夢が襲います。
それはリーダー、タートルマンが心筋梗塞で倒れてしまうんです。

が、約1年半後タートルマンは帰って来たんです。
医者には「芸能活動みたいな不規則な仕事をしていたら死んでしまう」と
言われたそうです。
「でも僕はせっかく延ばしてもらった命を歌に捧げます」みたいな事を
後に番組でタートルマンが言っていました。

そして2006年7月Turtles4集『Turtles 4だ!!』で復活。
生死をさまよう中作ったと話題になったタイトル曲『飛行機(ビヘンギ)』。
ウクレレで始まる夏らしいこの曲は瞬く間に大ヒット。
僕も大好きな曲です。
なんとこの曲で自身初の1位を獲得しました。
この曲もコブギの王道、楽しくて元気が出て、どこかせつない
感じの曲です。

1位を獲得したとき、タートルマンさんは「音楽をやっていた良かった」と
泣いていました。

そこから2007年には『Remake Single』を発売。
70年代から80年代に流行った曲をコブギっぽくリメイクし
発売しました。
そのタイトル曲『しばらくご無沙汰だったね』も、もちろん
リメイクなので元歌はあるんですが、コブギがやるとやはりコブギ、
コブギらしい音になっています。

そして2008年1月Turtles5集『オバンガンダ(五方行く)!』を発売。
タイトル曲である『シングララ』がヒット。

この曲はスカパーの3局ある韓国のチャンネルの歌番組を見てるんですが
1月から3月にかけてめちゃくちゃ出てたよ。
単純に思ったんやけど、韓国も日本同様、人気とか流行とかの
サイクルが早いじゃないですか。
そんな中、2001年にデビューしたグループが2008年に
まず解散せず、その上に新しいアルバムが出るとこんなに支持され
たくさんの歌番組に出るなんてありえないですよ。
そんなアーティストもいると思いますが本当に一部じゃないですか?
コブギはなかなかすごいアーティストなんです。

他に無いコブギの音楽がみんな好きだったんだと思います。

そして2008年3月、『シングララ』の後続曲である『MyName』を歌番組で披露。
この曲は楽しいコブギから一転、聴いてると何かを始めなきゃ!と
駆り立てられると言うか魂を燃やされるような曲です。

「この曲かっこいいな、これもヒットするで」なんて思っていたら・・・・・

4月のある日、いつものようにYahooの検索でコブギの名前を入れて
検索をかけました。
で、記事からの記事、からの記事・・・といろいろ見ていました。
その中に「タートルマン・・・・・・」という記事があったので
タイトルもちゃんと読まずクリックしました。

そこにはこんなタイトルがついていました。

『コブギのタートルマン、心筋梗塞で他界』

トップ画面にはお葬式の写真の中にタートルマンの写真がありました。

2008年4月2日の出来事です。

僕はこれはマジで思った事なんですが、最初この写真を見た時
新しい曲のプロモーションビデオでこんなシーンがあって、
それが記事になったんだと思ったんです。

でも違いました。
現実に起こった事でした。

僕は声を出して泣きました。

なんでなんだろう?ちゃんと治って薬もちゃんと飲んでたはずなのに。
でも上にも書いた、お医者さんから言われた言葉も同時に思い
出しました。

それから家で一人になると涙が出ました。

これからなのに、これからもっともっとコブギの曲を聴きたかったのに。
生で1度も見てないよ、ちゃんとライブが見たかった。
こうやってブログやらせてもらえたりして、いろんなアーティストにも
会わせてもらって、僕が思ってた夢がどんどん近付いてたのに。
コブギのライブを見て、コブギに会って「今の僕がいるのはあなたたちのおかげです」と
ちゃんとお礼をしたかった。
こんなに楽しいK-POPの世界に招いてくれたコブギ。
コブギがいなければ、僕は未だにK-POPに出会えてはないと思います。

今の好きなアーティストMCモンくんやsg WANNA BE+、イ・スンギくんやSuper Juniorにも
出会えてないって事です。
それからこれを読んでくれているみなさん、
これをやらせてくださってる女性自身の方にも出会えていないんです。

2008年9月4日、残りのメンバーZ-Eとクムビは正式に解散を発表しました。

あれから1年。
今でもコブギの歌は聴いています。
でももう新しいのは聴けません。
ライブを見る事も出来ません。

タートルマンさんが番組でこんな事を言ってました。
「僕たちの歌は、心で聴く曲ではなく疲れた時に聴く曲です。
誰もが楽しくなる曲だと思ってます」と。

そして『ビンゴ』という曲で
『人生が終わる最後の瞬間、笑ってみる思うままに』と歌っています。

大好きな春に大好きな桜が咲く頃、毎年
コブギのタートルマンさんを思い出し少し寂しい気持ちになるでしょう。

僕も人生の終わる時笑って終われるような人生を送りたいです。

寂しくなったらコブギの曲を聴こうと思います。

今回はちょっとしんみりですみません。

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