「かつてドラマや映画の撮影現場は、タバコの煙が立ち込めているのが当たり前でしたが、最近は現場での喫煙を禁止するケースも増えています。女優のなかに
は、出演条件に『撮影現場の完全禁煙』を挙げる人も少なくありません」
と話すのは、韓国・女性誌記者。世界的禁煙ブームのなか、今号はSTAR12人の「タバコ事情」を大調査!

《女性なしでも生きられるが、タバコなしでは生きられない》―かつて、こんな名言(?)で“愛煙家宣言”をしたのはチャン・ドンゴン(38)。
1日2~3箱を吸うヘビースモーカーの彼だが、昨年10月公開の映画『グッドモーニング・プレジデント』の撮影時、ついに禁煙を決意。きっかけとなったのは、当時出会ったばかりの婚約者、コ・ソヨン(37)の存在だった。
ソヨンは芸能界きっての嫌煙家として有名。ドンゴンは、彼女の粘り強い説得で、愛用のライターまで処分したそうです」(韓国・映画関係者)
が、その後ふたたびタバコに手を伸ばしてしまった彼は、
《最近は1日2~3本吸っていますが、また必ず禁煙します!》と韓国メディアで公約。
3月6日にソウルで開かれたファンミーティングで “結婚宣言”をしたものの、禁煙が成功したかは定かでない。
ドンゴンの親友、キム・スンウ(41)も、たびたび禁煙に失敗している。現在は4歳長女と2歳長男の2児のよきパパの彼だが、1日2箱超というヘビースモーカーで有名。
《長女の誕生を機に必ずタバコをやめる》と、’07年の女性誌で決意を明かしたものの、本誌記者は、ドラマ『アイリス』の撮影現場でタバコをスパスパ吸う彼の姿を目撃!
彼は先月も韓国紙の取材で禁煙宣言しましたが、たび重なる失敗で、妻のキム・ナムジュ(38)はもはやあきれ顔。
《タバコを吸ったあとは、よく手を洗って歯を磨いて、しばらく子どもに近づかないこと!》と厳命しているそうです
」(韓国・ドラマ関係者)
同じく『アイリス』に主演のイ・ビョンホン(39)も愛煙家。かつて韓国紙の取材に《高校3年のとき、友人の勧めでトイレでタバコを吸ったのがばれ、父が学校に呼び出されたんです。父に喫煙の事実を話すと、『大人になったな』と温かく受け止めてくれました》と告白している。
ビョンホンは、ファンの前でタバコを吸うのは『マナー違反』と考え極力タバコを控えていますが、撮影の合間や取材時はチェーンスモークしています」(前出・記者)
役作りのため、1度やめたタバコをふたたび吸い始めたのはヒョンビン(27)。
「彼はドラマ版『チング』の出演が決定した際、映画版で主役を務めたチャン・ドンゴンが『タバコを大量に吸ってハスキーな声にした』ことを思い出し、それを真似たそうです」(前出・ドラマ関係者)
カン・ドンウォン(29)は禁煙中の’07年、映画『M』に主演。ヘビースモーカー役の彼は、本物のタバコの代わりに手作りの『ヨモギ・タバコ』を吸い、禁煙を貫いた
4カ月に及んだロケの現場には、ヨモギ特有のにおいが充満。ドンウォンは『タバコの煙よりキツイ』と漏らしていました」(前出・映画関係者)
しかし、こうした努力の甲斐なく、ドンウォンはふたたびスモーカーに戻っている。
今年入隊予定のイ・ドンゴン(29)もタバコがやめられない1人。韓国メディアに、
「もっとも愛しているものは?」と聞かれ、「タバコ」と答えたほどの愛煙家だ。
「最近は軍隊でも禁煙が推進され、タバコの支給も昨年廃止されました。飲酒が禁じられている軍隊でタバコはコミュニケーションツールになっていたのですが、時代の流れには逆らえません」
と、前出・女性誌記者。

ニコチンガム禁煙のシン・ヒョンジュン

一方、入隊がきっかけで禁煙に成功したSTARもいる。
キム・ジェウォン(29)は大学時代から禁煙に何度も挑戦していましたが、ことごとく失敗。ところが入隊後は軍の“禁煙キャンペーン”で広告モデルを務めるなど、きっぱりタバコと決別したようです」(韓国紙記者)
シン・ヒョンジュン(41)は“ニコチンガム”で禁煙。
禁煙8年目に突入した最近はそのガムすら必要ないそうで、ニコチンとは無縁の生活を送っているそうだ
前出のキム・スンウが「最もタバコの似合う男」と絶賛するチョン・ウソン(36)も、昨年10月から禁煙中。
’97年の主演映画『ビート』で『タバコの似合う俳優』というイメージが定着した彼ですが、長年の夢だった映画監督デビューを控えて、思い切って禁煙に踏み切ったそうです」(韓国・ドラマ関係者)
ウソンは韓国メディアに、《狭い部屋にこもってシナリオを書いていたら、部屋だけでなく全身からタバコの嫌なにおいがして、禁煙を決意したんです》と語っている。
主演時代劇『イ・サン』が日本でも好評のイ・ソジン(37)は以前交際していた女優、キム・ジョンウン(34)の強い勧めで禁煙を決断。
韓国紙インタビューで、《彼女のおかげでタバコをやめましたが、見方を変えれば寿命を延ばしてくれたことになります。言わば命の恩人です》と語っていた。
ソン・イルグク(38)はかつて100キロを超える巨漢だったが、’96年から食生活をベジタリアンに改めたことで、体質改善。ウェイトトレーニングも併用して行ったことで自然とタバコを好まなくなり、現在ではいっさい吸っていないそう。
《自分は目標があれば自由自在に禁煙できるタイプなんです》と、かつて韓国誌の取材に語っていたのは、ご存じヨン様(37)だ。’05年の映画『四月の雪』撮影時は、ストレスが重なり1日4箱近いタバコを吸ってしまった日もあるそうだが、現在はふたたび禁煙中という。
「ヨン様は、ドラマ『太王四神記』の撮影当時、キム・ジョンハク監督と《1本のタバコを一緒に吸う仲》であると公言していました。1本のタバコを分かち合うのは、男同士の厚い友情を表す行為で、軍隊でもよく見られる光景
禁煙中のヨン様は監督との友情を誓う意味で、そのとき、あえてタバコに火をつけたようですね」(映画関係者)
前出の女性誌記者が、韓国テレビ業界のタバコ事情を解説する。
「未成年に与える影響の大きさを考慮し、KBS、MBC、SBSの地上波3局は’02年以降順次、喫煙シーンを自主規制するようになりました。
映画には規制がありませんが、テレビやラジオでのタバコCMは禁止されています」
ドラマ関係者はこう付け加える。
「放送局の自主規制が始まった直後の’03年、ドラマ『オールイン』で喫煙シーンが放送された際、視聴者に対して謝罪コメントが流されました。
こちらは規制前の撮影でやむをえず放送されたのですが、
’08年、あるバラエティ番組でMCモン(30)の喫煙シーンが誤って放送されたところ、局に苦情が殺到。モンにも非難が集中し、本人が謝罪する事態となりました」
ときに映画やドラマの小道具として、またコミュニケーションツールとして重要な役割も果たすタバコだが、“禁煙”傾向は万国共通のようだ。

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