「上半期は、①ホームドラマ、②歴史物、③漫画原作という韓流ドラマの王道を歩んだ作品がランクインしましたね」
と語るのは、韓流コメンテーターのソン・ユジュンさん。
今回の「韓ナビ!」では、韓流ドラマの今年上半期の平均視聴率ベスト10(AGBニールセンメディアリサーチ調査)を徹底分析! そこから見えた旬俳優&ヒットの傾向を探ってみた。
ソンさんによれば、①は平均視聴率ランキング1位、2位、4位、7位、9位、10位の作品にあたり、②はランキング3位&7位、③がランキング5位&6位にあたるという。
上半期の栄えある1位は『怪しい三兄弟』(KBS2)。
主演の三兄弟は、アン・ネサン(45)、オ・デギュ(42)、イ・ジュンヒョク(26)が演じたが、日本ではそれほどの知名度はない。
それでも、43・5%の最高視聴率を叩き出したのは、彼らの実力が折紙つきだから。
「全70話と放映期間が長いと、ビジュアル重視の新人だけでは飽きられてしまいます。演劇畑の長かったネサンさんをはじめ、主役の高い演技力が、視聴者に安心感を与えたようです」(ソンさん)
2位の『みんなでチャチャチャ』(KBS1)は、同じ日に未亡人になったアラフォー女性が主人公だ。
お互いの娘が恋敵になったり、亡くなったはずの夫が現れたり、という古典的な韓流ドラマの要素を抑え、コミカルに描いている。
2人の未亡人役はシム・ヘジン(43)とパク・ヘミ(45)。
「かつての“CM女王”ヘジンさんは、故チェ・ジンシルさん(享年39)と、CM出演作で1、2位を争っていたほどのトップ女優なんです。同年代の女性が支持したようです」(ソンさん)
3位はチャン・ヒョク(33)主演の『チュノ』(KBS2)。
「最近、バラエティ番組のロケでモンゴルを訪れ、見事な手綱さばきを見せていました。『チュノ』の乗馬シーンは、スタントなしで挑んだことをアピールしたかったようです」(ソンさん)
“リトル・チョン・ウソン”と呼ばれていた彼の趣味はシナリオ執筆だという。
「彼はウソンさんと同じように、将来は監督志望なのでしょう。今後、韓国芸能界を引っ張っていく逸材です。
腰が低く礼儀正しいところも、現場スタッフに好印象ですね」(ソンさん)
4位は、チョン・ギョウン(28)&イ・スギョン(28)が夫婦役の『千万回愛してます』(SBS)。
代理母出産して生まれた子どもの父が、実は義弟だったという、家族の意味を深く考えさせるストーリーだ。
「『スーパージュニア』のヒチョルさん(27)や韓国版『花より男子』(’09年KBS2)のイ・シヨンさん(28)など、脇役の新人が芽を出しそうです」(韓国紙記者)
5位の『製パン王キム・タック』(KBS2)は、新人俳優ユン・シユン(23)演じる一流のパン職人を目指す青年の青春サクセス・ストーリー。
「韓国で大ヒットした同名漫画が原作です」(前出の記者)
キム・レウォン主演『食客』(’08年SBS)のヒットにより、料理人を主人公にした作品は、今後、新ジャンルとして確立されていきそうだという。
「3月放映終了の『パスタ』(MBC)も、主人公はコン・ヒョジン(30)演じるシェフの卵でした。今回はランク外ですが、最終話の視聴率は20%を超えたんですよ」(前出のソンさん)
ソ・ジソブ(32)主演の裏番組・戦争ヒューマン・ドラマ『ロードナンバーワン』(MBC)は、視聴率1ケタ台と、『製パン王?』の陰に隠れてはいるが、韓国芸能界では今年、“話題”の作品である。

上半期に目立った新人とベテランの活躍

「今年は、朝鮮戦争(1950年6月25日開戦)が始まって60年という節目の年なんです。
このタイミングに合わせて、6月から『戦友』(KBS1)も放映が開始されたりと、戦争ドラマも題材として“旬”です」(ソンさん)
6位は日本の漫画『ドラゴン桜』が原作の『勉強の神』(KBS2)。
一流大学を目指す、三流高校の不良生徒役には、ユ・スンホ(16)が抜擢された。
「韓国の受験戦争は日本よりも激しい。視聴者は自然と感情移入できたようです。
“国民の弟”スンホさんには、韓国中が大きな期待を抱いていますよ」(前出のソンさん)
7位は、ハン・ヒョジュ(23)主演の歴史ドラマ『同伊(トンイ)』(MBC)。
下層階級出身の同伊が、やがて後宮となり、朝鮮第21代英祖王の母となるという、波瀾万丈のドラマだ。
「努力をすれば夢が叶うという『宮廷女官 チャングムの誓い』(’03年MBC)の要素が入っていますね」(ソンさん)
同じく7位の『宝石ビビンパ』(MBC)は主演イ・テゴン(32)の活躍が目覚ましい。
「『淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)』(’06年SBS)ロケで身に付けた、乗馬の腕を披露して、現場を和ませていたそうです」(前出の記者)
9位は韓国一のイラストレーターを目指す19歳の頑張り屋の女のコが主人公の『風吹く良き日』(KBS1)。
10位が、ある夫婦が離婚後、隣人になるという『隣の家の敵』(SBS)。
ラスト2作品も、ドラマの傾向を対照的につかんでいる。
9位は韓国版『花男』出演の新人キム・ソウン(20)。10位はソン・ヒョンジュ(45)やユ・ホジョン(41)などのベテラン勢が出演した。
「上半期は、特に新人&ベテランの活躍が目立つシーズンだったんです。その裏には、イ・ジュンギさん(28)、キム・レウォンさん(29)、チュ・ジフンさん(28)など主役級のスターが兵役中という事情もあるようです」(ソンさん)
今回ランクインした韓流ドラマ、気になる作品があればさっそくチェックを!

ヨン様 HOT通信 サンヒョクとの思い出を胸に・・・米国へ「リフレッシュ休暇」!

パク・ヨンハさん(享年32)の死の翌日7月1日、最後の対面を果たしたヨン様(37)。
サンヒョクとの思い出が詰まった韓国にいることは辛いのだろうか。4日、ひっそりと出国していた。
「仁川国際空港に姿を現したヨンジュンさんの同伴者は、マネージャーを含め、3、4人という少人数でした」(韓国紙記者)
同伴者の数からも、プライベートの可能性が高そうだ。
「渡米したのは確かです。仕事も兼ねて、ロサンゼルス方面にリフレッシュしに出かけたようですね。ハワイへ行ったという情報もあります」(韓国芸能関係者)
8日、ソウル『ロッテ・ホテル』で、2010年韓国観光の星の授賞式が行われたが、選ばれたヨン様は欠席だった。
「韓国紙によると、次回作『ドリーム・ハイ』への出演も正式に決定したそうです」(前出の記者)
サンヒョクの弔いのためにも、新作に期待したい。

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