JYJのユチョン(29)が8月27日に入隊することが決まり、ファンから「行かないで!」と悲鳴が上がっている。だが、そもそも彼はアメリカ育ちでアメリカ国籍を持っていたはず。にもかかわらず、なぜその国籍を放棄してまで、兵役義務を果たす道を選んだのか。そこには芸能人としてのキャリアをストップしてでも入隊すべき理由があるという。
「韓国には『男子たるもの、軍隊に行かなければ一人前ではない』という風潮があるのですが、行かないことに対しての世間の風当たりは日本人が思っている以上に厳しい。その背景には『俺だって辛い思いをしたんだから』という年上男性からの嫉妬もありますが、それ以上に『兵役から逃げる男はカッコ悪い』という女性が多数を占めていることも大きいのです。比較的柔和な考えを持っているのは、まわりに入隊経験者のいない10代女子くらいですね」(韓国芸能関係者)
実際、5月には歌手のユ・スンジュン(38)がインターネット上で「私をまだ覚えていますか?」とつぶやき、話題を呼んだ。彼は人気絶頂のなか’02年に兵役忌避疑惑で入国禁止処分を受けたが、13年が経った今も世間は厳しく復帰の夢を果たせずにいるのだ。
「軍隊問題に直面するとマイナスイメージがつく程度ではなく、芸能生活、ひいては人生が終わってしまうといっても過言ではない。つまり、多くの韓国スターにとって“軍隊に行かない”という選択肢は事実上あり得ないのです」(韓国音楽関係者)
だがそんな事情を考慮してか、韓国芸能界も変わりつつある。最近では入隊によるデメリットよりもメリットのほうが大きくなってきているという。
「俳優のヒョンビン(32)はもっとも厳しいとされる海軍を自ら志願しましたが、2年後に帰ってきたときの称賛の声は凄まじかった。また最近では、入隊前にCMや楽曲を撮りだめするという手法も確立してきた。カン・ドンウォン(34)は入隊が決まった瞬間にCM契約が増え、『入隊中の方がよく見る』と言われたくらい。落ち目の俳優がイメージチェンジの時期として活用するケースも増えていますね」(前出・韓国芸能関係者)
さらには入隊するからこそ、その前のお楽しみもある。ユチョンは6月23、24日に横浜でファンミーティングが決まっていたが、今回、初の単独ファンミーティングツアーが発表された。6月30日と7月1日は大阪で、7月11日と12日は名古屋で行われるという。ある意味、入隊直前だからこそ行われるもの。つらい入隊の陰には、こうしたおいしいボーナスも待っているのだ。