初来日で空港に降り立ったヒョンビン。 画像を見る

Netflixで放送されたドラマ『愛の不時着』が世界的なヒットとなり、今年の顔となったヒョンビン(38)。12月1日に発表された新語・流行語大賞では「愛の不時着/第4次韓流ブーム」がトップテンに選ばれるなど、社会現象を巻き起こしました。そこで「女性自身」では、10年前にヒョンビンを取材したときの秘蔵写真を公開。当時のインタビューを振り返りながら、彼が語った仕事への熱意、恋愛&結婚観などをご紹介します!

 

‘03年、“光り輝く”という意味の芸名でデビューしたヒョンビン。’05年に韓国で放送されたドラマ『私の名前はキム・サムスン』でブレークした彼は、’06年11月、初主演映画『百万長者の初恋』のPRで初来日。成田空港には1,500人ものファンが駆けつけ、ぺ・ヨンジュンらに続く新世代の韓流スターとして注目されました。

 

当時24歳のヒョンビンは、300人もの報道陣を前に緊張したのか正直、新人の雰囲気が抜けきれないという印象でした。本誌の取材時には「よろしくお願いします」と深々と頭を下げ、カメラマンのリクエストに笑顔で応える姿がとても初々しかったことを覚えています。チャン・ドンゴンなどガッチリ系の韓流スターが多かったなか、細身でほどよく筋肉質。6歳から10年間、水泳で鍛えたというのも納得のスタイルに見ほれたものでした。初恋をテーマにした作品にちなみ、「愛する女性のためには全てを捧げたい」と情熱的なコメントを披露する場面も。

 

’09年には、ドラマ『彼らの生きる世界』がDVD化されるのを記念して再び来日。28歳の誕生日をファンとともに迎えた彼は、1ヶ月以上練習したというピアノ演奏や歌手顔負けの歌声を披露し、ファンを魅了しました。「女性自身」では独占インタビュー&特写を敢行。

 

記事を読み返すと、「インタビュー中は終始、ソフトな語り口調と優しい笑みをたたえたヒョンビンにすっかりハートを奪われた」と記者。しかも、ヒョンビンにじ〜っと見つめられ質問内容を忘れてしまう失態をおかすも、「ヒョンビンは記者に向かっておどけた顔を見せ、ニカ〜ッと笑ってくれた」と書かれていました。イケメン俳優を前にして記者がどんだけ舞い上がっていたかはさておいて、ヒョンビンの朗らか人柄と旺盛なサービス精神がうかがえるエピソードです(笑)。

 

インタビューでは、ファンミーティングでピアノを演奏した感想をはじめ、『彼らの生きる世界』を通して、出演作品を選ぶときのポイントや役づくりのほか、「結婚をしたら?」といったプライベートな質問も楽しんで答えてくれました。以下、当時の質疑応答を抜粋してお届します。

 

本年最高のドラマ!『愛の不時着』ヒョンビンの輝きを新人時代から取材する記者が語る
画像を見る 『彼らの生きる世界』DVD化で来日したヒョンビン。

 

【Q】2年ぶりの来日となりますが、今回はご自身のバースデーを日本のファンと過ごされたり、トークショーをやられたり、たくさんの思い出を作られたかと思います。振り返られていかがですか?

 

横浜に来るのは初めてだったのですが、本当にキレイなところですよね。時間があれば、いろいろと見物したいところもたくさんありました。こういった景色のよい場所で多くのファンのみなさまとファンミーティングができて、とても満足しています。またファンのみなさまには、私のいろいろな姿をお見せしようと、たくさん準備をしてきたのですが、練習の成果がお見せできなかったことも多くて残念です。(ピアノ演奏時、ミスタッチをしてしまったことをとても悔やんでいる様子だった)

 

【Q】ヒョンビンさんが『彼らの生きる世界』に出演されようと決意した最大の理由は?

 

作品を選択するときには、シナリオを読んで魅力を感じられる作品に出演するようにしていますが、今作もそうでした。ふだん仕事をしている場所を見せる(ドラマの製作現場やそこで働くスタッフたちの姿を描いた)ドラマということで、とても面白いなと思いました。ノ・ヒギョン先生の脚本はひとつの台詞にいろいろな感情が込められているのでとても難しい。撮影当初キャラクターを作るのにかなり苦労しましたが、監督に「自分の心の向くままに演じろ」というアドバイスをいただいてから楽に演じられるようになりました。

 

【Q】ヒョンビンさんが演じた男性は緑内障を患い、演出の仕事を続けることが危ぶまれます。もしも、ヒョンビンさんが何か重い病気になってしまったら、どんなふうに振る舞うと思いますか?

 

考えたことはないのですが、たぶん明るく前向きに受け止めると思います。告知されたときは一瞬暗い気持ちになり心が沈んでしまうと思うんですけれど、自分のためにも、そして周りの人のためにも、「明るく生きなきゃ」というふうに考えて努力すると思います。

 

【Q】このドラマの男性たちは愛する女性に一途で、女性たちに振り回されているような気がしました(笑)。一人の女性を長く思い続ける男性の気持ちを理解できますか?

 

十分に理解できますし、私自身、そういったことができると思います。一人の人を長く愛せるというのはとても幸せなことじゃないですか。ドラマのストーリーのなかではいろんなトラブルはありますけれども、それはあくまでも人を好きになるときの一つの過程だと思いますので十分に理解できます。

 

【Q】劇中、「仕事を続けるために子どもは産まない」というセリフも出てきますが、ヒョンビンさんは結婚されたら子どもは欲しいですか?

 

もちろんです! 人数は2人くらいかあ(笑)。

 

【Q】ご自身も俳優ではなく、演出をする側にまわりたいと思ったことはありますか?

 

このドラマの撮影中、3秒くらい!? やってみてもいいかなと思ったことはありました(笑)。というのは、映像の編集作業をおこなうシーンを撮っているとき、監督の仕事は魅力的だと思ったからです。何もない状態から音楽をつけたり字幕をつけたりして一つのものを作っていくわけですから、すごく面白い仕事です。でも、やってみてもいいかなと思ったのはほんの一瞬で、やっぱり監督の仕事は大変だなと思います。

 

【Q】撮影当初は、役作りや演技の面でたくさん悩まれたということですが、この作品をやり遂げられてみて役者として成長したと思われるところは?

 

一つの作品が終わるごとに何かしらを学ぶことができたと思いますね。とくに今回は、カメラの前に立つということに少し余裕を持てたかなと思いました。以前は一つか二つのアイデアのなかから一つしか見せられなかったとしたら、今回は二つとか三つ、あるいは四つのアイデアを持ってカメラの前に立てているという気がしました。演技的にはまだ、「この点がよくなりました」とか、「この点が変わりましたよ」ということは言えないんですけれども、少し演技の幅が広がったかなという気はしています。

 

【Q】お相手役のソン・ヘギョさんのお芝居に対する姿勢や演技をそばでご覧になってどのようにお感じになりましたか?

 

もともと演技がとても上手な女優さんだと思いますが、今回はとても苦労していましたね。「自分なりに努力をして克服をした」と言っていましたので、彼女なりに役作りをしていたようにも思います。撮影中は本当に楽しくできましたし、彼女から学ぶこともたくさんありました。
以上、過去のインタビューではありますが、ヒョンビンの真面目な人柄を少しでも感じていただけたらと思います。

 

彼のブレークポイントが語られるとき、必ず出てくるのは日本でも爆発的なヒットとなった『私の名前はキム・サムスン』や『シークレット・ガーデン』です。かくいう記者も、「お前みたいな太った三十路女が素敵な御曹司と恋をする話だよ」と母に勧められ、初めて見た韓国ドラマが『私の名前はキム・サムスン』でした。この作品をきっかけにヒョンビンファンになり、一気に韓流に染められた1人でもあります。

 

今回紹介した『彼らが生きる世界』でヒョンビンが演じたキャラクターは、上述の作品で見せた明るく、幸せなキャラクターではないけれど、20代の彼を知るおすすめの作品の一つです。若き才能ある演出家の苦悩や等身大の恋が描かれ、韓国ドラマ界の実情にふれられたこともしかり。何よりも相手役のソン・ヘギョとの熱愛が発覚したことで、彼らの甘いラブシーンがリアルに響いたわけですね。

 

ヒョンビンの恋のお相手といえば、ヘギョのほかにも先日一般男性と結婚したカン・ソラや、『愛の不時着』で共演したソン・イェジンなど韓国切っての美女が噂されてきました。「40歳までに結婚したい」と公言しているヒョンビンですが、今回のブレークで婚期が延びるといいなあと思っているのは記者だけではないでしょう(笑)。

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