4月3日(日本時間4日)に開催された第64回グラミー賞授賞式。今年は新型コロナの影響で約2カ月延期され、会場もロサンゼルスからラスベガスに変更されての実施となった。
昨年に引き続き、2年連続で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス部門」にノミネートされたBTS。楽曲「Butter」で初受賞となるか日本でも注目を集めていたが、惜しくも逃す結果に。それでも彼らの存在感は、ますます増しているという。
「授賞式ではメンバー7人揃って『Butter』のパフォーマンスを披露しました。その圧巻ぶりに、会場は大盛り上がりだったようです。8日からはラスベガス公演も始まります。すでに4日分のチケットは発売直後に売り切れており、米国でも人気を拡大させています」(音楽関係者)
しかし、そんなBTSをめぐって一部で物議を醸している出来事が。
オーストラリアのトーク番組「The Project」は4日、Twitterの公式アカウントを更新。同国のエレクトロ・トリオ「ルーファス・デュ・ソル」が、「最優秀ダンス・レコーディング賞」を受賞したことをツイート。グラミー賞授賞式のハイライトとともに、トリオのインタビュー動画を投稿した(現在は削除済み)。
だが、このハイライト内に登場するBTSのメンバーに、“悪意”ともとれる編集を施していたのだ。
「動画の冒頭で、V(26)がジャスティン・ビーバーが披露した楽曲に合わせて体を揺らして楽しんでいる様子が映し出されました。その時、Vは右手の拳を口元に持っていく仕草をしたのですが、『The Project』の動画編集では咳き込む音声と飛散するウィルスを想起させるようなアニメーションが加工されていたのです。この投稿は“アジア系への差別ではないか”として、削除された今も波紋が広がっています」(前出・音楽関係者)
同番組の投稿に対して、国内でも「#StopAsianHate」のハッシュタグを添えて抗議の声が相次いでいる。
《こういうの好きじゃないけどあまりに編集が差別的で酷い表現です。0:48からの映像はテテが心から音楽を楽しんでいる様子です。それなのに効果音とウィルスを連想させるエフェクトを付けられて、これを面白いと思って編集したのならセンス無さ過ぎ》
《これはあまりに酷い。沢山の尊い命がコロナによって今もなお世界中で苦しめられているのに決して“ジョーク“として通用できるレベルではない。心から楽しむ彼らの姿、ここまで必死に努力した功績をも全てを嘲笑うような編集は許されない許してはいけない》
《あまりにも酷い悪質な編集に悔しさと怒りで言葉を失った。音楽を心から愛して楽しんでいる彼らになんていうことを。こんなこと絶対許されちゃいけない》
《あの編集はアジア人に限らず、あの笑顔咲く祭典に携わった全ての人に対する冒涜だと思う。ただただ悲しいです》