BTSが6月14日、グループ活動を一旦休止するとYouTubeで発表した。そこでリーダー・RM(27)の明かした痛切な思いが、ネットで波紋を呼んでいる。
同日、公式YouTubeチャンネルでデビュー9周年を記念する「真・防弾会食」を公開。メンバー7人で食卓を囲みながらさまざまなトークを楽しむなか、当面の間、グループ活動を休止してソロ活動に集中していくことを明かしたのだ。
当初はワールドツアーを開催し、グループ活動の「チャプター1」を終了する予定だったが、コロナ禍で予定を変更し、その間に「Dynamite」や「Butter」といった世界的大ヒットソングが誕生。そして、6月10日にリリースした新アルバム「Proof」をもって、「チャプター1」を終了したという。
動画のなかで、休止についてJ-HOPE(28)は「メンバーとも話しましたけど、少し離れるからこそ、またくっつけると思う。このことにネガティブに考えて欲しくない。健康的なプランだと思って欲しい」と述べ、SUGA(29)も「解散するわけじゃない」と前向きな選択であることを語っていた。
そんななか、本音を漏らしたメンバーが。楽曲制作にも携わっているRM(27)だ。
RMは、「僕が音楽を始めて、BTSになったのは、世界に何かを話したくて、何か意味を込めたくて。でも『ON』の次からはどうすればいいかわからなくて」と吐露。そして、「歌詞を書くとき、“どんなストーリーやどんなメッセージを伝えたいか”がいつも重要なんだ」とした上でこう語ったのだ。
「でも問題は、K-POP、アイドルというシステム自体が、人を成熟させない気がする。ずっと何かを撮影しなきゃいけないし、ずっと何かをしないといけない。ヘアメイクをしたり、色々してたら成長する時間がない」
さらに「以前はバランスを取ることができた。でもBTSとして10年過ごして、全てのスケジュールをこなしていると、物理的に成熟することができない」とも語った。
そのいっぽうでRMは「皆がBTSにがっかりすることが怖くて、罪悪感を感じた。休みたいと伝えることは、悪いことをしているようにも感じる」といい、涙を流すシーンもあった。
RMの涙ながらの悲痛な訴えは、多くの人々の心を揺さぶったようだ。ネットでは、様々な受け止められ方をしている。
《人間はそうやって成熟と変容を繰り返しながら生きています。それが生き続けるということなのだと思います。期待も失望もせず、楽観も悲観もせず、ただありのままを受け容れます》
《BTSのRMが「人を成熟させない気がする」と語ったアイドルのシステムって、ファンの消費の仕方が作り上げた物でもあり、そしてアイドルに限らず商業に乗っかったあらゆる表現に当てはまる物だと思うので、誰にとっても他人事ではない》
《そもそもアイドルを取り巻く環境が人を成熟させることを妨げる… とかかなり踏み込んだ話してたけれど、本人達の口からそういった本音が聴けることがさらに意味深いなと思う》
《今回のBTSの件、アイドルを好きになったはしくれとしてちょっと考えなければならないことだ。彼らに長く続けていってもらうために》