大手家具販売会社「大塚家具」の創業者であり会長の大塚勝久氏(71)と、社長であり長女である久美子氏(47)が経営方針を巡って「骨肉の争い」を繰り広げている。

 

「偉大な父や、過度に父を尊敬する娘は、ユング派の心理学者のあいだでは『父の娘』といわれています。マザコン男性を『母の息子』と表現していますが、それをもじった言葉。一般的に『父の娘』の傾向が強くなると、女性なのに、父の望むような『男』になりたいと、息子よりも必死に努力するケースが多いですね。大塚家具の久美子社長には共通点を感じます。そうした『無理』が限界に達したとき、心が折れてしまい、大好きだった父親に対する大きな反発や攻撃という形で表れることがあるのです」

 

こう語るのは、家庭問題評論家の宮本まき子さん。大塚家具の内紛劇が表すように、父と娘という関係はこじれやすいもの。修復不可能な「こじらせ父娘」になる前に、小さな「親子ゲンカ」も必要。宮本さんは、「ぜひ、見習ってほしい父娘関係」が秋篠宮さまご一家であるという。

 

そこで、佳子さまの発言や、皇室ジャーナリストのコメントを参考にしながら「こじらせ父娘」にならない5つのポイントを、宮本さんに伝授してもらった。

 

【1】ときにはケンカもできる間柄を作る

昨年、佳子さまが成人を迎えられた会見でも、「父と同じように導火線が短いところがありまして、家のなかではささいなことで口論になってしまうことがございます」とおっしゃっていたが−−。

 

「娘が父親とケンカできるのは、非常に健全な関係です。父親を尊敬することが悪いわけではありませんが、言いたいことも言えずに支配されてしまうのは、娘も苦しい。通常、小学校高学年や中学生になれば、父親への反発心も芽生えますが、いつまでも『パパが恋人』という娘さんは要注意です」(宮本さん)

 

【2】とことん話し合い、娘の意見は尊重する

「佳子さまが学習院大学を中退し、今年4月にICUに入学されることに象徴されるように、ご両親は佳子さまの“学びたい”という思いに、とことんまでお話し合いになり、同意されたと聞いています」(皇室ジャーナリスト)

 

この秋篠宮家の方針に、宮本さんも賛同する。

 

「家の伝統や両親の希望での学校選びはトラブルのもと。非常に価値観が狭くなってしまいます。子どもの自由な意思を尊重することは、自立にもつながるのです」(宮本さん)

 

【3】おじいちゃん、おばあちゃんにひんぱんに会わせる

秋篠宮さまは、眞子さま、佳子さまが幼いころから天皇皇后両陛下のもとにお2人を連れていらした。そのため、現在では両陛下とお2人のコミュニケーションが非常に円滑だという。

 

「大学で教えていたとき、生徒たちに祖父母に関するアンケートをとりましたが、祖父母に頻繁に会っていた孫のほとんどが、人付き合いがうまく、物事に対して融通が利くと考えていると回答しました。どうしても親の意見ばかりでは、視野が狭くなりますが、祖父母に会うと『親と違うことを言ってくれるので、助かった』と考えているようです」(宮本さん)

 

【4】父と娘の間を、母が取り持つ

眞子さまや佳子さま、そして秋篠宮さまのあいだに入って、ときに潤滑油のように、ときに緩衝剤のように、父と娘の懸け橋となったのは、母親である紀子さまだ。

 

「ところが、『強い父』がいる家庭では、母親までその力に支配されているケースはよくあります。母親がそれでは、娘はますます父親の力に萎縮してしまいます。『父と娘』関係を健全なものにするには、母の役割も大きいんですね」(宮本さん)

 

【5】いろいろな友達と交際するようにすすめる

「佳子さまはご活発で、ダンスやフィギュアスケートなどで多くのご友人と関わりになられました。ご結婚については、成人をお迎えになる会見で『将来的にはしたいと思っておりますが(中略)現在は考えておりません』とおっしゃっていましたが、新たな大学生活では、素敵な男性に出会われるかもしれませんね」(皇室ジャーナリスト)

 

『父の娘』の傾向が強くなると、理想の男性は父親しかおらず、結婚の機会を失ってしまうケースもあると、宮本さん。ちなみに久美子社長も独身だとか。

 

「父親にとらわれない男性の価値観を育てるため、さまざまな男性を知ることも重要です。お年ごろの娘に、恋をすることをすすめるのは、母親の役割でもあるのではないでしょうか」(宮本さん)

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