5月27日、高円宮家の次女・典子さま(25)が出雲大社の神職・千家国麿氏(40)と婚約会見をおこなった。’07年4月、学習院大学1年生だった典子さまが出雲大社を参拝したときに知り合った2人は、7年の歳月をかけて運命のゴールインへ。出雲大社関係者の談。
「まさか結婚にまで話が進んでいるとは……。正直、驚いています。国麿(くにまろ)さんの結婚については皆、心配していました。ああいう立場なので、女性もおつき合いしにくいでしょう。実際、浮いた話も聞いたことはありませんでしたね(苦笑)。国麿さんは、いたって普通の人。お酒が強くて、忘年会ではよく飲んでいました」
縁結びの神様として知られる出雲大社。千家(せんげ)家は、その“まつりごと”を執りおこなうことのできる唯一の家筋であり、皇室とも縁のある家柄。会見で典子さまに「プロポーズの言葉はありませんでした」と告白された国麿氏の人柄を、國學院大學時代の同級生である、帝京平成大学健康メディカル学部准教授の鈴木哲司さんはこう振り返る。
「当時は、(名前の読みを変えて)“こくまろ”とも言われていました。まろやかな性格にピッタリだからそう呼ばれていました。授業のときを振り返ると、よく居眠りしていましたよ。昔から、千家はいろんな人と仲よくしていました。あまり自己主張をせずに、おおらかで、敵をつくらない人。大学時代はバイクが好きでしたね」
卒業後も、交流は続いていた。
「最近は、『バードウオッチングが好きで』と話していました。『僕が写した写真が(バードウオッチングの)雑誌の表紙になった』と、喜んでいましたね。大学時代に比べ、今は幸せ太りしたのかな~(笑)。結婚式が楽しみです」
趣味のバードウオッチングを通して、密かに愛を育んでいた2人。今秋の挙式後、典子さまは皇籍を離脱する。皇室ジャーナリストは言う。
「これまでは、宮内庁から皇族費として年640万5千円があてがわれていた。結婚後は一般人となり、この支給はなくなるが、結婚生活でも一定の品位が保たれるように、皇族費から一時金が非課税で支払われる。典子さまは上限が1億675万円。最終的には首相が議長を務める皇室経済会議で決定される」
一方、神職の給与も神社本庁の規定で決められている。神社の長である神官・宮司でも月給の最高額は60万円。級号で細分化され、金額にはかなりの幅がある。
「国麿氏は現在、別表神社(大規模な神社)である出雲大社の禰宜(ねぎ・会社の部長クラス)ですから、月給は25万~27万円程度でしょう。神社によっては家族手当、住居手当、時間外手当、臨時手当などもつきますが、国麿氏と同世代でも、小規模の神社では年収300万円に満たない者も少なくなく、兼業を余儀なくされる場合も」(神職関係者)
遡れば、日本神話の源流にまで繋がる2人の結婚。“縁結びの神”の奇跡か。
(週刊『FLASH』6月17日号)