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来年4月末のご退位後、天皇皇后両陛下が引っ越される予定となっている、東京都港区の高輪皇族邸。その近所にすむ主婦が声を弾ませる。

 

「最近、塀の向こうからトントンという音がするようになりました。ついに工事が始まったようです。両陛下がこちらにお引っ越しされると聞いて、今から楽しみです」

 

本格的な工事は7月中旬に開始され、来年3月までに改修が終わる予定だ。一方、雅子さまのご実家の小和田家でも、密かにリフォーム工事が始まっているという。

 

父親である小和田恒さん(85)は、’03年から務めた国際司法裁判所の判事を今年6月に退任。妻の優美子さん(80)とともに15年間暮らしたオランダを離れ、帰国したばかり。7月に入って、小和田邸に出入りするトラックが目撃されている。帰国早々に工事が始まったようだ。小和田邸に入ったことがあるという知人が語る。

 

「小和田さんのお宅は階段は急ですし、フローリングの床も滑りやすいです。お元気な小和田(ご)夫妻も、足腰が弱くなってきています。築30年以上で老朽化も進んでいますので、高齢となったご夫婦が安全に住めるように改築するようです」

 

いずれも80歳以上の両陛下と小和田夫妻。否応なく体力も低下してくる年齢のため、住まいの準備は万全に整えているようだ。そんな折、7月2日に、陛下が脳貧血をもよおされ、3日間、ご公務を休まれた。

 

雅子さまの父親・恒さんは陛下よりもさらに1歳年上だ。’08年には一部週刊誌が、軽い脳梗塞で倒れていたと報じた。’09年と’10年には、2年連続でバイパス手術を受けるために入院していて、体調に不安を抱えている。雅子さまは、もし恒さんが病に伏すようなことがあれば、すぐにでも駆けつけたいはず――。そう語るのは皇室ジャーナリスト。

 

「雅子さまがお小さいころから、小和田家は外交官である恒さんに辞令が下るたび、世界各国の赴任先に一家で引っ越していきました。そのため、支え合ってきた一家は強い絆で結ばれています。そのぶん、日本には頼れるお知り合いが少ない小和田夫妻ですから、雅子さまの支えがあれば何よりうれしいことでしょう」

 

80代半ばにさしかかり、ともに健康不安を抱える天皇陛下と恒さん。近い将来、雅子さまは“W介護”問題に直面される。 高齢者医療に詳しい楢林神経内科クリニック院長の楢林洋介さんは、こう話す。

 

「高齢者の方は、家に引きこもって、必要以上に安静にしている人ほど、老化が早くなるのです。いつまでも元気でいるためには、人との付き合いをして“社会的生活”を続けていくことが肝要です。ご親族の関わりも、とても大切です。高齢者は同じことを何度も話すことがありますが、そういったときにもしっかり聞いてあげて、会話することが大事なのです」

 

しかし、小和田家に戻られてつきっきりの看病や介護をされるのは不可能に近いというのは宮内庁関係者だ。

 

「実のご両親が万が一病気になれば、雅子さまもお見舞いに行かれると思います。ただ、お立場上、お見舞いの回数やタイミングは慎重に検討することになるのではないでしょうか。来年、皇后になられれば、なおさらのことです。毎週のように通うようなことは、まずできないと思います」

 

バリアフリー改築で生活の支障はなくせても、雅子さまの苦悩を取り除くことは難しいのか――。

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