《今後も、この厳しい状況の中で、母子愛育会に関わる皆さまとご一緒に、人々の健康と幸せのために努めていきたいと思います》
紀子さまは、ご自身が総裁をお務めの恩賜財団「母子愛育会」へ、6月30日付で2千文字を超える長文のメッセージを寄せられた。宮内庁関係者は話す。
「メッセージを送られるきっかけとなったのは6月25日のオンライン会議でした。紀子さまは秋篠宮さま、眞子さま、佳子さまとともに、母子愛育会関係者から状況の説明を受けられたのです」
コロナ禍が深刻化した3月以降、一部の祭祀を除いて紀子さまがお出ましになる機会はなかった。その一方で紀子さまは、皇室随一と言っていいほどの発信を続けていらっしゃるのだ。
まず3月24日の世界結核デーにあたっては、結核予防会総裁として英語でメッセージを寄せた。結核に関する研究で博士号も取得されている紀子さまは、新たな感染症の流行をたいへん憂慮されているようで《私たち皆が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威に直面している今、人々を感染症から守るために力を尽くしている世界中の人々に深く感謝いたします》(原文は英語)と述べられた。
さらに5月29日には結核予防会と結核予防婦人会に向けて送られたメッセージが公開に。
《結核予防会をはじめとする結核・保健関係者が長年にわたり積み重ね、研修などを通し伝えてきた、接触者・クラスター調査、感染管理の活動、胸部の画像診断能力、人工呼吸器の扱いや呼吸の見守りなどの豊かな経験や医療技術は、新型コロナウイルス感染症の対策にも大変役立っていると感じております》
紀子さまはこのときも長文のメッセージで、労いと励ましの言葉を惜しむことなく贈られていたのだ。
「秋篠宮ご一家と職員が協力して500着もの防護服を手作りし、医療現場へ寄贈されたことも話題になりました。紀子さまはコロナ禍においても皇族として『いま、できること』を模索され、実践されているのです」(宮内庁関係者)
「女性自身」2020年8月11日号 掲載