■結婚のため“肉親と決別”の覚悟も
小室さんは母・佳代さんの金銭トラブルにより結婚延期に追い込まれたが、比較にならないほどの大問題で批判を浴びたのがオランダのマキシマ王妃だ。
「アルゼンチン人のマキシマ王妃の父は、大量虐殺を行ったアルゼンチンの軍事政権で大臣を務めた人物。国民からは結婚に猛反発が起こりました。しかし、数カ月でほぼ完璧に習得したオランダ語を披露した婚約会見で、世論は一変。そして結婚式には父親を招待しませんでした。父と決別し、オランダ国民のために生きていく覚悟を示したのです。結婚を問題視する国民のほうをしっかり向いて、自分に都合の悪いことでも包み隠さず誠実に向き合う姿勢が、反発していた国民の心を動かしたのではないかと思います」(多賀さん)
ただ、これらの例はあくまで、王族の結婚相手の努力によって逆境をはねのけた例だ。眞子さまお独りだけでピンチを脱する方法はあるのだろうか。
「オランダのヨハン・フリーゾ王子は、マフィアの麻薬王の元愛人とされる女性と結婚するために、王位継承権を放棄しました。同じように、王位を捨ててまで結婚を選んだ人物といえば、イギリスのエドワード8世も有名です。アメリカ人のシンプソン夫人と不倫の末、国民の反発を押し切って国王を退位してまで結婚することを選びました」(多賀さん)
王族としての地位や権利を放棄するという“代償”を支払うことで、結婚を成就させることができたというわけだ。
一方、眞子さまはこの王族たちとは違い、もともと結婚によって皇室を離れる立場ではあるが、結婚に際して1億4千万円近い一時金を受け取ることになっている。
「一時金の減額や辞退を申し出ることも一つの選択肢といえます。ただ、もっとも大切なことは、小室さんとの結婚を不安視し、反対する声に、眞子さまがきちんと耳を傾けることでしょう。問題を解決しないまま“強行突破”しようとしてきた姿勢を改めて、会見でご自身の思いを誠実に伝えれば、心を動かされる国民も少なくはないと思いますが……」(前出・皇室担当記者)
「女性自身」2021年3月16日号 掲載