「62回目の結婚記念日となった4月10日も、上皇ご夫妻はどなたもお招きすることはありませんでした。お二人だけで静かに過ごされました」
そう語るのは宮内庁関係者。東京・高輪の仙洞仮御所にお住まいの上皇陛下と美智子さまは、国民の模範となるべくコロナ禍に対応する自粛生活を続けられているのだが……。
「美智子さま運動のために毎日、朝と夕方、上皇陛下とご一緒に御所のお庭を散歩されています。ところが最近になって、美智子さまが散歩の途中で立ち止まって、呼吸を整えるように大きく息を繰り返されることが多くなったと聞きました。ご高齢でいらっしゃいますし、1年以上にわたる“おこもり”生活もあって、次第に体力や気力が弱っているのではないかと気がかりで仕方がありません」(前出・宮内庁関係者)
結婚記念日の前々日の4月8日には、小室圭さんが母親と元婚約者の金銭トラブルを説明する文書を公表した。すると、約4万字という長すぎる文書に日本中から戸惑いの声が上がり、元婚約者が真っ向から反論するなど波紋が広がっている。
美智子さまは、この“小室文書”騒動をどのようにお感じになっているだろうか? 美智子さまの知人が心配そうに話す。
「美智子さまは平成の時代からずっと眞子さまの結婚について心配されてきました。それでも『見守っているしかないのです』とお話しになるだけで、ご意見を口にすることは控えていらっしゃいました。令和になってずいぶんと月日も経ちますが、心配されるお気持ちは変わっていません。国民の祝福からさらに遠ざかる状況に、初孫の眞子さまを心配されるお気持ちは増しているのではないでしょうか」
前出の宮内庁関係者も、コロナ禍だけではなく“小室さん問題”が、美智子さまの心身に負担となっていないかと心配する。
「今回の文書に関して、眞子さまが『文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい』と小室さんの気持ちを代弁するようなコメントを公表されたり、小室さん側の対応方針には眞子さまのご意向が働いていたことまで明かされました。美智子さまはご自身が発言する立場ではないと、静かに見守られていらっしゃいますが、その心労たるや、察するに余りあるほどだと思います」
美智子さまはかつて、古希(70歳)のお誕生日を迎えられた際の記者会見で、ご自身のご結婚の日に思いを馳せてこう述べられた。
「私は今でも、昭和34年のご成婚の日のお馬車の列で、沿道の人々から受けた温かい祝福を、感謝とともに思い返すことがよくあります。東宮妃として、あの日、民間から私を受け入れた皇室と、その長い歴史に、傷をつけてはならないという重い責任感とともに、あの同じ日に、私の新しい旅立ちを祝福して見送ってくださった大勢の方々の期待を無にし、私もそこに生を得た庶民の歴史に傷を残してはならないという思いもまた、その後の歳月、私の中に、常にあったと思います」
日本の安寧を第一に願い、国民に寄り添い、上皇陛下とご一緒に築き上げてこられた皇室のあり方。眞子さまもご存じだったはずだが……。
「女性自身」2021年5月4日号 掲載