■法的な落とし穴を避けるには……
まず小室さんは論文のはじめに、起業家が自分でウェブサイトを作ると《法的な落とし穴に陥りやすくなります》《自分たちがどんな法的リスクを負っているのか、それにどう対処すべきか、わからないことが多いのではないでしょうか》と問題提起。
そして「フォーダム・コーヒー」というコーヒー店を営む架空の人物・ジョンを登場させ、ウェブサイト開設で直面する課題について次のように具体例を挙げて解説している。
《たとえばフォーダム・コーヒーのオリジナルブランドのコーヒー豆がエチオピア産なのに「コロンビアン・コーヒー」と名付けると、原産地を誤って表現することになるので、使用するべきではありません》
《似たような名前の会社(Starbucks)が存在するため、「Star Bags Coffee Club」という名前にすべきではありません》
論文の最後には《法律を理解することで、ビジネスオーナーは潜在的な訴訟を回避し、他のビジネスとの差別化を図ることができます》と綴り、次のように締めくくっている。
《Webサイトのアクセシビリティに関するすべての問題に対処することは困難な場合もありますが、法的な落とし穴を避け、潜在的なリスクをできる限り抑えるためには、企業家は常にWebサイトのコンプライアンスに関する法律について最新の情報を得る必要があります》
その一方で論文が掲載された直後の4月8日、小室さんは母・佳代さんと元婚約者との金銭トラブルについて説明文書を発表した。約4万字、脚注36個というボリュームの文書は、まるで論文のようだった。
「おそらく時期的にも、小室さんは今回の論文と説明文書を並行して書き上げたのでしょう。費やした時間や労力は計り知れませんし、ましてやコンペで1位を勝ち取るとは脱帽です。コンペの過去の受賞者は、アメリカのトップクラスの法律事務所に就職したり、世界有数の金融機関や国際的な環境保護団体に進んだりと活躍しています。小室さんがニューヨークで弁護士として活動していくにあたって、今回の優勝は有用な実績になるでしょう」(皇室担当記者)
金銭トラブルについては、未解決のまま結婚の日を迎えようとしている小室さん。論文コンペでの優勝は、結婚に納得してくれる人をひとりでも増やすことにつながるだろうかーー。