■標準の建物よりもトイレが多数設けられた
改修工事関係者たちを戦々恐々とさせていたのは、秋篠宮ご夫妻の、ときには“予算無視”ともいえる思いつきだったという。
「“もっと金(きん)を使用してほしい”という注文があり、関係者たちを驚かせていました。
さらに彼らに不満を抱かせたのが、国産の資材で間に合うものでも、海外からの資材調達を求める指示があったことでした。
具体的な例でいえば大理石については、“イタリア産が好ましい”という要望があったそうです」(前出・宮内庁関係者)
イタリアは大理石の名産地として世界的に有名だ。大型施設の建設工事にも詳しい建築士によれば、
「連日、食品の値上がりが報じられていますが、資材の高騰は建築業者たちを苦しめています。現場の業者たちは、施工主たちに、納期や価格がある程度予想できる“国産資材”を提案するわけですが、施工主たちがあくまでもブランド感のある海外産を希望するケースも多いのです」
秋篠宮家に近い人物はこう語る。
「これまでも秋篠宮ご夫妻の“アイデア”に、皇嗣職の職員たちが振り回されることは多く、それが改修工事にも影響した面はあるかもしれません。ただ、紀子さまは裏紙をメモ用紙として利用されたりなど、ご倹約家です。
今回の改修工事でも、建築材料の新規調達をやめて既存のものを再利用したり、新規調達する場合も特注をやめて既製品に変更したりなどの工夫を凝らしたとも宮内庁は説明しています。
しかし、秋篠宮邸は海外要人の接遇にも使用される“公室部分”があります。ご夫妻は“賓客に不快な思いを与えたくない”という使命感から、そうしたスペースの内装には費用をかけられたのでしょう。一般的な基準よりトイレがかなり多く設置されたそうですが、それもお気遣いの一環なのだと思います」