■取材攻勢にも沈黙の陰に「法律家としての自信」
国際弁護士の資格も持つ清原博弁護士は次のように語る。
「若い弁護士が、新しい事務所に移籍することはNYでは珍しいことではありません。小室さんがいま働いているLSはビジネス関係に強い事務所、いっぽうのWMは不動産売買や不動産の遺産相続に強い事務所です。小室さんが発表してきた論文などから推測すると、LSのほうがやりたい仕事が多いと思います。
それにもかかわらず、小室さんがWMへの移籍を考えているのであれば、ゲイリー氏が彼に日本人コミュニティでの活動や、のちのちそこでリーダーシップを発揮してくれることを期待しているのではないかと思いました」
小室さんもそのような未来に魅力を感じているのだろうか。
またニューヨーク州弁護士のリッキー徳永さんは、
「有力サイトLaw.comのランキングによれば、現時点でLSはアメリカ国内で140位、WMは277位です。また弁護士数はLSが325人、WMは142人。規模だけでいえばLSのほうが“格上”ということになります。
一般的に事務所の規模と年収は比例しています。しかし、仮に小室さんがランキングが下のWMを選ぶとすれば、LSよりも高い年収のオファーがあった場合ということになるでしょう」
前出のNY在住のジャーナリストによれば、ゲイリー氏は、ついに司法試験に合格した小室さんを高く評価しているという。
「“元内親王の夫”を擁することで、これまで以上の日系のクライアントを獲得できると考えているのでしょう。LS以上の年収をオファーすることになりますので、4千万~5千万円という金額が提示されているはずです」
まだ実績ゼロであるにもかかわらず、争奪戦が勃発しつつある小室さん。日本メディアの取材にも堂々とした態度で沈黙しているのは、“法律家としての自信”が芽生えているからなのだろうか。