■「親の見込みの甘さが深海魚問題を生む」と専門家
この保護者が語った“深海魚”とは受験業界でよく使われている言葉で、学校の勉強についていくことができず、深海に漂う魚のように成績が低迷してしまう生徒のことを指す。
筑附は’22年度には42人の東大合格者を輩出した東京都内でも屈指の名門校で、悠仁さまの同級生たちの学力も高いことは間違いない。
大手進学塾で講師を務めている女性はこう語る。
「名門とされる中高一貫校に編入する生徒は、特に成績優秀であることが求められます。中学受験を経て入学している生徒たちに遜色のない学力が必要となるからです。しかし高校編入後のテストで思うような結果を出すことができないうちに勉強の意欲を失い、成績の低迷が続いてしまうケースもあります。
そうした“深海魚”の親御さんの多くに、見込みの甘さが見受けられます。つまり『名門校に入りさえすればきっと大丈夫』『周りに触発されて勉強してくれるだろう』などと、お子さんのことをきちんと分析できていないのです」
悠仁さまの“東大進学”が報じられ始めたのは9年前、悠仁さまが7歳でいらしたころだ。
宮内庁関係者は次のように語る。
「トンボをはじめ、生き物に強い関心を示す悠仁さまのご進学先として、東京大学農学部を秋篠宮ご夫妻が意識されるようになったのです。ご夫妻には東大出身のお知り合いも多く、次第に計画も具体的になっていったそうです」
“東大猛進計画”により前向きでいらしたのは紀子さまだったというが、そのご姿勢に疑問を持つ国民も少なくなかった。
宮内庁関係者が続ける。
「提携校進学制度の基準や人数なども明らかにされず、“特別待遇ではないか”という声も上がりました。
またこれまで皇族を受け入れたことのない学校に悠仁さまが入学されることで、何らかの齟齬が生じるのではないかという危惧もありました。
たとえば、お父さまの秋篠宮さまが学習院高等科に在籍されていた当時、試験前には仲のよいクラスメートが“殿下のために”と、代わりにノートを借り集めていたそうです。けっしてよいことではありませんが、それだけ周囲の生徒たちが皇族を受け入れ、支えようとしていたとも言えます。
いっぽう悠仁さまについては、残念ながら筑附関係者たちの間では、入学試験会場でのご様子についてなどの“ネガティブな噂”ばかりが流れやすくなっているのが実情です。
学校選びや提携校進学制度の利用が、現時点では裏目に出てしまっている面もあるように思えます。紀子さまも後悔されていらっしゃるかもしれません……」