■いまは会えない2人をつなぐハッピーブルーの絆
「ミス日本『海の日』を受賞したばかりで学ぶべきことが多いのですが、日本の輸出入の99.7%が船舶によって行われているそうです。それは海の安全があってのことと伺いました。これからは私たちの生活を支えている海運や海の魅力についてPRしていきたいと思います」
2月には小型船舶操縦士免許2級の試験を受け、その後は海洋関係のイベントや安全啓発活動に参加していくという。弁護士を目指す法学部の学生として、ミス日本として、多忙な日々が続くことになる。稲川さんは「愛子さまとは、一緒に頑張ったという思い出が多いです」と話すが、それも心の支えとなるだろう。
1月18日の歌会始の儀では、《もみぢ葉の散り敷く道を歩みきて浮かぶ横顔友との家路》という愛子さまのお歌が披露された。
「私のことではないですが、女子中高等科からの帰り道のことだと思います。“友人たちとの日々”を覚えていて和歌に詠んでくださったことを本当にうれしく思いました。コロナ禍が始まって以降、友人たちも愛子さまにお会いできない日々が続いていますから……」
愛子さまは学習院大学文学部、稲川さんは慶大法学部と進学先は異なったが、いまも交流は続いている。ハロウィン、クリスマス、誕生日などにはプレゼントを贈りあっているという。
――昨年8月の稲川さんのお誕生日にもお祝いの品をいただいたそうですが、昨年12月1日の愛子さま21歳のお誕生日には、どんなものを贈りましたか?
「上皇后さまが石垣島を訪れた際(’12年)に、石垣焼のペンダントをお求めになったことを報道で知りました。そこで私も石垣焼のペンダントなどを愛子さまにお贈りしました」
“ハッピーブルー”と呼ばれる石垣焼の青色。愛子さまも幸せな気持ちになられたことだろう。
――最後に将来の夢を聞かせてください。
「弁護士としての経験を積み、最終的には政治家になることを目標にしています。かなうならば総理大臣になって、社会的に弱い立場の人を救いたいと思っています。
日本にはまだ女性の首相はいません。私は“初の女性首相になりたい”と話していますが、できれば私より先に誕生してほしいとも願っています。愛子さまはこれからご公務を担われますが、恵まれない人たちを救う活動などで、ご一緒することができれば、これ以上の幸せはありません」