■“眞子さんの両親”とネガティブな関心が
天皇陛下とチャールズ国王のご親交は約40年におよぶ。陛下がオックスフォード大学に留学された際、英王室は家族のように接し、陛下を温かく迎え入れたという。
「とくにチャールズ国王は、12歳年が離れた陛下を誘い、スコットランドへサケ釣りに出かけたり、オペラを鑑賞したりと、弟に対するように接していたそうです。
陛下も当時の思い出を非常に大切になさっています。ご著書『テムズとともに』英語版の巻頭には、チャールズ国王がメッセージを寄せています。また陛下の即位の礼でも、国王は他国に先駆けて参列を表明していて、お二人の絆の強さがうかがえます。
『デイリー・メール』の報道に対して英王室は3月4日時点でコメントを控えている状況です。このまま“慣例を改めて親しい君主たちを招きたい”という国王の意向どおりに戴冠式が行われたら、面識のあまりない王族や君主よりも身位が下がる参列者には時間を割けません」(前出・皇室担当記者)
ご夫妻には、“席次”の問題も立ちはだかっているという。現在秋篠宮ご夫妻は、両陛下の名代として、戴冠式に参列されることが見込まれているが――。
「かねてチャールズ国王は英連邦の結束を高めることを重視しており、エリザベス2世の国葬と同様に、英連邦諸国の代表、各国の国王や女王たちが前列になる席次が見込まれています。
そうしたことから、天皇陛下の名代で参列される秋篠宮ご夫妻の席次は後ろになってしまう可能性があるのです。また、戴冠式はキリスト教の宗教儀式という一面もあるため、キリスト教国の賓客が優先されるという事情もあります」(多賀さん)
そればかりか、眞子さんの結婚問題が戴冠式に参列された秋篠宮ご夫妻の国際的なイメージを悪化させる懸念もあるというのだ。
「英米圏では、“第二のヘンリー王子とメーガン妃”とされるほど、眞子さんと小室圭さんの近況が盛んに報道されています。秋篠宮ご夫妻については“眞子さんの両親”というイメージばかりが先行してしまう懸念があります。
実際に、秋篠宮さまの立皇嗣の礼からまだ約2年半しかたっておらず、コロナ禍で海外ご訪問もできなかったために、英国だけではなく海外ではそれほどお名前やお顔が知られていないのです」(多賀さん)
皇嗣家の晴れの舞台と見込んでいたが一転、屈辱を味わう恐れが浮上した新国王の戴冠式。
紀子さまにとって、試練の英国ご訪問となってしまうのか――。