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今年2月に東京都が施行認可して進められている明治神宮外苑地区の再開発事業。樹齢100年級の樹木を伐採する都や民間事業者の方針に対して、3月に亡くなった坂本龍一さんが生前に反対意見を公表して小池百合子都知事に書簡を送るなど、注目を集めてきた。4月末には市民団体やアーティストが抗議集会を開くなど、再開発の問題は収まるどころか広がりを見せている。

 

再開発は三井不動産や伊藤忠商事、明治神宮などが手がけているが、計画を進めてきたのは東京五輪・パラリンピックに伴って再開発を推し進めてきた東京都だ。担当部局は都市整備局だが、実はこの部署には、天皇陛下の妹・黒田清子さんの夫である慶樹さん(58)が在籍しているのだ。皇室担当記者はこう話す。

 

「慶樹さんはさくら銀行(現在の三井住友銀行)を退職し、1997年に東京都庁に中途入庁。建設局や港湾局に所属したこともありましたが、都市整備局に長く籍を置いてきています。

 

神宮外苑再開発は都市整備局の所管であるため、慶樹さんは直接関与するセクションではなかったようですが、矢面に立つようなことがあるのではないかと心配する声が宮内庁内からは聞こえていました」

 

そんな慶樹さんは、今年4月1日付で都市整備局の担当部長に昇進。そして同時に、神宮外苑再開発問題から遠ざかるポジションに転じていたのだ。

 

「都市整備局の担当部長となっていますが、慶樹さんは都の外郭団体へ出向となりました。この団体は、東京都の土地区画整理事業を受託するほか、八王子や多摩地域の下水道事業などを請け負っています。慶樹さんがこの団体に赴任したのは2度目になります。

 

本庁の担当部長ポストだと、東京都議会の委員会などでも答弁に立つこともあります。“神宮外苑再開発”の事業主体は民間企業ですが、都議会では許認可を行った都庁の責任を追及する動きがあるため、もし本庁の担当部長であれば、慶樹さんも再開発問題に直接関わってしまったかもしれなかったのです」(都政担当記者)

 

都庁が“元皇女の夫”という慶樹さんを忖度して行った人事だったのかというと、実態は異なるようでーー。

 

「慶樹さんが清子さんの夫である、という点で人事が行われているかというと、けっしてそんなことはないと思います。慶樹さんは公園整備事業や市街地整備に関わる部署にいた時、現場で泥くさい仕事にずっと手堅く取りくんできたと聞いています。建設業界や地元住民などとの折衝は多くの苦労やストレスがありますから、これまで堅実に取り組んでいたことが評価されての昇進なのでしょう。

 

また慶樹さんは“特別扱い”されることを以前から望むことはなかったと聞いています。あまりにも目立たないので、都庁で大きな話題になったことはありませんね。中途入庁組にしては、順調に出世されている印象があります」(都政関係者)

 

これからも黒田清子さんと慶樹さん夫妻の静かな暮らしは変わらないようだ。

出典元:

WEB女性自身

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