5月18日、赤十字大会で表彰状などを手渡される雅子さま /(C)JMPA 画像を見る

淡いブルーグレーのスーツをお召しの雅子さまは、功績のあった個人や団体の代表者に笑顔で表彰状などを手渡された。

 

5月18日、東京都渋谷区の明治神宮会館で「全国赤十字大会」が開催。日本赤十字社の名誉総裁を務める雅子さまをはじめ、紀子さまら名誉副総裁を務める4人の女性皇族も出席された。

 

皇室担当記者はこう語る。

 

「全国赤十字大会は女性皇族のみが臨席される特別なご公務です。天皇陛下のご即位にともない、女性皇族のトップとなられた雅子さまが同大会に臨まれるのは今年で3回目、落ち着きや威厳がさらに増しているようにも感じました。

 

最近の赤十字社の活動も報告され、ウクライナに派遣された矢田結さんが現地で仮設の避難所を開設した体験などを語りました。雅子さまはウクライナ情勢にずっと心を痛めていらっしゃいます。矢田さんのお話にも真剣に耳を傾けていらっしゃいました」

 

皇族方が会場をあとにされる際、活動報告をした女性たちや、日本赤十字社のアンバサダーを務める女優の上白石萌音に声をおかけになる機会があった。雅子さまは前出の矢田さんと次のような会話を交わされたという。

 

「とても心に響きました。(ウクライナの活動で)特に印象に残っていることは何ですか?」

 

「実際に避難民の方とお会いして一人一人とお話ししましたので、その一人一人のエピソードが心に残っております」

 

「ウクライナの人道危機が、少しでも早く終結するといいですね」

 

こうした場面での雅子さまの交流のされ方について、前出の皇室担当記者は次のように語る。

 

「ボランティア活動に尽力している千葉県の高校生・松本有紗さんには、“共学校なのか女子校なのか”“どんなきっかけで活動を始めたのか”など、答えやすい質問をして、会話のキャッチボールになるよう心がけていらっしゃいました。アンバサダーの上白石さんとは、声を上げての笑いが起こるほどでしたが、“より深く国民のなかに入っていく”のが、雅子さまの目指されているスタイルなのだと感じました。

 

こうした雅子さまの真摯なご交流の姿勢を間近にご覧になっていた紀子さまら妃殿下方も、お心が震え、身が引き締まるような思いでいらしたに違いありません」

 

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、

 

「園遊会でもそうでしたが、雅子さまは国民と交流される際、まず相手を深く知ろうとされ、さらに的確な言葉で会話を積み重ねられます。相手への敬意も伝わってくるお姿です。真のリーダーシップとは言葉だけで示すものではなく、自然なふるまいや所作から生まれるもの。雅子さまのなさりようを見て、妃殿下方もあらためて女性皇族としての自覚を高めていらっしゃることでしょう」

 

リーダー・雅子さまの力強いお背中が、女性皇族たちを牽引していく――。

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