5月、訪英のため政府専用機に搭乗される秋篠宮さまと紀子さま 画像を見る

秋篠宮さま紀子さまが9月20日から25日まで、ベトナムを公式訪問されることが、8月25日の閣議で了解された。

 

「今回のご訪問は、日本とベトナムの外交関係が樹立して50年を記念したものです。ご夫妻は首都・ハノイでの歓迎式典などに臨まれた後、リゾート地のダナンを訪問され、世界遺産のホイアン旧市街なども視察される予定です。11月には佳子さまがペルーを公式訪問されることも決まっており、秋篠宮ご一家の国際親善はこれまで以上に活発になってきています」(宮内庁関係者)

 

じつは紀子さまは皇嗣家に“海外通の側近”を次々に集められていたのだ。

 

皇室ジャーナリストは、その詳細についてこう話す。

 

「8月1日付で、国交省から皇嗣職宮務官に着任した職員がいるのですが、在オーストラリア大使館に出向した経験があるのです。また昨年は皇嗣職にJICA(国際協力機構)から職員が出向してくるなど、海外での駐在経験があり、語学が得意な人材を集めています。

 

とくに、昨年7月に宮内庁御用掛に就き、皇嗣家の事務方トップである皇嗣職大夫へ就任すると目されている吉田尚正氏は、警察庁時代にドイツ留学や在米大使館勤務の経験がある人物です。

 

訪問先でのご活動を通じて、その国の人々に日本という国と秋篠宮家を結びつけた印象を広げることができます。紀子さまも“秋篠宮家の国際的な存在感を高めたい”という悲願を実現するために、いっそう意気込んでいらっしゃると聞いています」

 

皇室の国際親善は、日本を代表して世界各国を訪問されるため、こんな“恩恵”もーー。

 

「通常、宮家の場合は、お召し物の新調には公費を使えません。しかし、訪問先では同じお召し物を着用できないので、渡航前に公費である宮廷費で和服やドレスを新調することがよくあります。

 

さらに、訪問国の君主や元首とプレゼントを交換し合う慣例もあり、いただいたものは私物扱いとなります。いずれも儀礼上必要なことではありますが、“メリット”とも言えるでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

 

だが、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、こう指摘する。

 

「戦後日本の復興にとって、皇室の国際親善でのご活動は不可欠のものでした。ただ、グローバルに一般国民が活躍する現代においては、皇室が大規模な予算や人員を擁して外国を訪問することの意味と理由を明確にすることが求められているように思います。

 

また、日本や世界の平和と安定への実質的な貢献をより求められているとも言えるでしょう」

 

“秋篠宮家の存在を世界に知らしめる”という悲願を成就するために日々邁進されている紀子さま。その強い思いが、国際親善に役立つことを祈りたい。

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