■ランチタイムに“お楽しみ会”が
まるで両陛下をおもてなしするかのように、蝶ネクタイまでお着けになっていた愛子さま。じつは、那須どうぶつ王国でお過ごしになる際には、こうした“ランチ時のお楽しみ”があるというのだ。ご静養時の過ごされ方を知る皇室担当記者はこう明かす。
「那須どうぶつ王国を訪れた際には、天皇ご一家と施設関係者たちが一緒になって、ランチタイムにはお楽しみ会のように、和気あいあいと過ごされることが恒例となっていると聞いています。両陛下と愛子さまも、昔からこのひと時を満喫されていらっしゃるそうですよ」
天皇ご一家は思い出の地を巡られながら、地域の人々との久しぶりの再会を喜ばしく感じていらっしゃったのだろう。名古屋大学大学院准教授の河西秀哉さんは、ご静養の意義についてこう語る。
「皇室の方々にとってご静養は、ご公務などで常に人に見られているという感覚から解放され、よりフランクに地方の人々と接することができ、国民の意識や意見を理解する機会となっていると言えるのです」
9月中旬には、愛子さまにとって大学時代最後の夏休みが終わる。前出・宮内庁関係者は、
「大学ご卒業後、英国への留学をお考えになっていると聞きます。ご家族で那須の夏をゆっくりと過ごすことができるのは、今夏で最後になるかもしれません。
愛子さまが笑顔を絶やさずに全力でご家族との夏休みを過ごされているのは、この貴重な機会に日々の激務でお疲れの両陛下を癒そうとされているのでしょう。そして、ご静養を通じて国民に寄り添いたいとの思いも新たにされているように感じます」
愛子さまのご成長ぶりに、雅子さまも頼もしく思われているようだ。
「那須には、愛子さまが1歳となる前から親しまれた場所が多くあります。一般的に愛子さまの同年代くらいになれば、幼いころと同じように両親と過ごす子どもは少ないように思えます。
それにもかかわらず、両陛下を喜ばせるためにも行動をともにされ、時に笑わせようと愛子さまが工夫をこらされていることに、陛下と雅子さまも成長ぶりを実感されているのでしょう。愛子さまのそうしたなさりようをご覧になるたびに、雅子さまも頼もしくお感じになっているそうです」(前出・宮内庁関係者)
愛子さまが大きな蝶ネクタイを着けて奮闘されるお姿に、雅子さまも感涙するほどうれしくお感じになったにちがいない。ご一家にとって“最後の夏休み”は、幸せにあふれた最高の思い出となっていた――。