「秋篠宮家の金銭感覚」に宮内庁内部からも疑問が浮上…“佳子さま邸”の改修予算も不透明なまま
画像を見る 1985年、冠を着用して成年式に出席された秋篠宮さま(写真提供:宮内庁)

 

■愛子さまのティアラと悠仁さまの冠があわせて報じられて

 

結果的に、予算の概算要求に関する記事の多くの部分を占めていたのは、悠仁さまの“冠”についてだった。

 

来年9月に悠仁さまは18歳となられ、成年式は高校を卒業される’25年春以降に実施されるという。男性皇族の成年式では通例、天皇陛下が冠を授ける「冠を賜(たま)うの儀」や、天皇皇后両陛下の前で冠を着用する「加冠の儀」が行われる。

 

「そのため概算要求には、冠の制作費257万8千円が盛り込まれました。そして同時に来年度も愛子さまのティアラの制作費は計上されないことも公表されました。

 

“愛子さまがティアラを作られないのに、悠仁さまは冠を作られるのか”と、違和感を覚えたのか首をひねる記者もいたようです。宮内庁も“成年式のために必要な予算”と説明しています。しかし記者たちの違和感は、各メディアが配信したウェブニュースの見出しにも如実に反映されていたと思います」(前出・皇室担当記者)

 

ちなみに各社の見出しは《悠仁さま、成年の冠に258万円=愛子さまティアラ費計上せず—宮内庁概算要求》(時事通信)、《愛子さまのティアラ制作費計上せず、悠仁さまの冠制作費は258万円》(テレビ朝日)などといった具合だ。

 

元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう語る。

 

「女性皇族のティアラは、正装の行事等に出席する際に必要となる宝飾品です。いっぽう男性皇族の冠は、成年の証しとしてその皇族個人が天皇から賜るものですから、お下がりを使うわけにはいきません。

 

ティアラと冠はその意味合いが違いますので、そもそも比べるものではありません。その点を宮内庁は説明したようですが、ほとんど報道されていません」

 

それにもかかわらず、ティアラと冠があわせて報じられたのは、宮内庁による説明が不十分だったということなのか、記者たちも秋篠宮家への不信感を強めているためなのか。

 

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも次のように言う。

 

「物価高のなか、生活が苦しい国民もおり、そのような状況下で、改修工事や建設工事を続ける秋篠宮ご夫妻への“金銭感覚”に納得できない人も増えているのではないでしょうか。生活が困窮している国民に、もっと寄り添う姿勢を見せることが、秋篠宮家の信用回復のために必要だと思います」

 

秋篠宮家の金銭感覚への違和感が高まったことで起こった、来年度予算の概算要求への記者たちの猛追及。こうした動きにより、秋篠宮さまや紀子さまのご姿勢に変化は生じるのだろうか。

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