2023年11月17日、天皇陛下と雅子さまは、来日したキルギスのジャパロフ大統領夫妻を皇居・宮殿に招かれ、食事会を開かれた。コロナ禍の影響のため、食事や飲食を供する“おもてなし”の場は、4年ぶりのことだった。
「続く28日に、ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席夫妻を招き食事会を開かれ、乾杯の飲み物に日本酒が初めて供されたことも注目を集めました。外国からの賓客をもてなす食事会で、初めて和食や日本酒がメニューに加わったのは両陛下のご発案だったそうですが、こうした“おもてなし”の場は、2024年にはさらに増えていくことでしょう。
コロナ禍の間は食事やアルコール類の提供について、両陛下は一貫して慎重なご姿勢でした。今後はより柔軟にご判断されていくと思われますが、注目されているのはご家族が一堂に会するだんらんの場が復活するかどうかでしょう」(皇室担当記者)
平成のころ、皇室の年の瀬には恒例行事があった。
「慣例では、年末に皇族や元皇族、ご親族が皇居・宮殿に集まられる午さん会があります。このほかに、在位されていた当時の上皇ご夫妻は、天皇ご一家や秋篠宮ご一家を御所に招かれ、餅つき大会を開かれていたのです。黒田清子さん夫妻や職員たちも加わって、和やかに懇談されながら餅をつき、みなさまで召し上がる光景は、皇室の年の瀬を彩る恒例行事だったのです」(宮内庁関係者)
しかしコロナ禍以降、天皇ご一家をはじめ、上皇ご夫妻や秋篠宮ご一家も、一度に全員が揃ってお食事をともにされることを控えられてきた。
「みなさまは感染リスクを下げようと心がけていらっしゃいましたので、お誕生日などのお祝いのお食事会も、それぞれのお住まいでご家族ごとにささやかに開かれていました。
ご家族の仲がよろしかっただけに、ひとつの場に集まって開かれるだんらんの場を控えられることは、残念でいらしたと思います。国際親善の場での食事会も再開されましたし、年末恒例行事だった餅つき大会も、今年こそ復活してほしいと願っております」(前出・宮内庁関係者)
ほほ笑ましいだんらんの場が、早く復活してほしいものだ。