1月11日、「講書始の儀」に出席するため、濃紺のドレスをお召しになって皇居・宮殿に入られた紀子さま。そのお顔にほほ笑みはなく、おやつれになっていた。
皇室担当記者はこう語る。
「宮内庁が、紀子さまの体調不良を発表したのは1月6日。昨年末から体調がすぐれず、特に胃腸に強い症状が出ており、通常のお食事をとれない状況だったのです。
10日には東京都内の病院で内視鏡による胃などの検査を受けられましたが、がんや潰瘍などの異常は発見されませんでした。担当の医師の診断は“胃腸の機能的な障害によるもの”で、療養を心がけ、自律神経の調整を図りながら過ごすように勧められたそうです。
症状がかなり重いのか、紀子さまは8日に予定されていた『手話狂言』への出席などを取りやめられています。これまで紀子さまが急きょご公務をお休みになったのは、’06年にご懐妊の兆候があり地方ご訪問を取りやめられたとき、’23年にコロナ感染のため療養が必要になったときなど、数えるほどしかありません」(前出・皇室担当記者)
ご回復のためには“自律神経の調整が必要”だというが、「ゆうメンタルクリニック」の総院長で精神科医のゆうきゆうさんは次のように語る。
「あくまで一般論ですが、『心身症』という症状があり、ストレスを原因として、内科的な疾患がないにもかかわらず、体の不調が生じている状態のことです。
自律神経を整えるためには、休養をとり、精神的なストレスの原因から離れることが大切です。また無理のない範囲で、“話せる相手”をつくり、いっしょの時間を過ごすことも重要です」
だが、皇嗣妃という重責を担われている紀子さまの“ご相談相手”探しは簡単なことではないという。宮内庁関係者はこう語る。
「紀子さまには大学時代からのご友人や、研究活動を通じて知り合われた方もいるようですが、ご家族の問題など、デリケートな事柄を吐露できるようなお相手はおらず、お一人で悩みを抱え込まれてきたようにお見受けします。病院での検査でも器質的な異常は見つからず、“原因不明”のご体調異変に宮内庁内でも波紋が広がっているのです」
では紀子さまの“ストレス”とはどのようなものなのか。
「宮内庁内でも、さまざまな意見が飛び交っています。ただ、これまでの紀子さまのご姿勢や、強い症状を鑑みれば、悠仁さま関連の問題であるという説が最有力なのです。悠仁さまは今年9月に成年皇族になられ、また大学ご進学も控えられています。“将来の進路”についても明確にしていかなくてはならない時期ですが、親子間でご意見が対立されているのではないかと……」(前出・宮内庁関係者)
大学受験に詳しい教育ジャーナリストの小林哲夫さんはこう語る。
「近年では推薦入試により大学に入学する生徒も増えており、年内に合否が決まるケースもあるので、各高校も準備を前倒しにしています。お子さんが高校2年生であっても、この時期は共通テストに関する報道などもあり、それが気になってしまうご家庭もあると思います」