「天皇陛下と雅子さまは、元日以降、報道や政府からの情報をつぶさにご覧になっています。多数の犠牲者、安否不明者が出ていることに、非常にお心を痛められているそうです」
宮内庁関係者はこう語る。
新年早々に発生した能登半島地震は、北陸地方に甚大な被害を及ぼした。震源になった石川県では、津波や家屋倒壊などのために、15日14時の時点で死者222人、安否不明者が22人と、被災地を覆った深い悲しみに、両陛下も自分のことのように悲嘆に暮れられている。
「避難後に発生する災害関連死が徐々に増加している状況が報じられており、両陛下は一刻も早く被災者が直面する困難が除かれることを強く願われています。昨年10月に交流された方々も被害に遭われており、両陛下の悲しみもいかばかりか……」(前出・宮内庁関係者)
昨年10月、天皇陛下と雅子さまは金沢市を訪問され、「いしかわ百万石文化祭2023(第38回国民文化祭および第23回全国障害者芸術・文化祭)」開会式に出席されている。
開会式のステージで演奏し、両陛下と懇談したピアニストの黒崎菜保子さんは、本誌1月5日発売号の取材に応じている。このとき黒崎さんは、珠洲市で建物の下敷きになった親戚の安否がわからず、夫が現地に向かったことを明かしていた。その後の状況について、黒崎さんは静かに話してくれた。
「結局、建物の下敷きになってしまった親戚は助かりませんでした。珠洲市は壊滅的で、8割近い建物が倒壊していると、帰ってきた夫と息子が写真を見せながら話してくれました。
珠洲へ向かう道路は大変なことになっていて、陸の孤島のような状況だと……行方不明の方が見つかるのはこれからだと思います」
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