■英国のほかにも候補となる訪問国が
「今年雅子さまが詠まれた歌は、いま最も関心を持たれていることをテーマにしたと捉えています。世界では、戦争や紛争といった悲劇が現在進行形で繰り返されています。雅子さまは皇室が国際親善を通じて、日本や世界各国の平和外交を推進する役割を果たせるように、“具体的に行動しなければ”というお気持ちを示されているように思いました。
ご成婚されたころ、雅子さまは天皇陛下と手を取り合いながら、ご自身の外務省職員としてのキャリアを国際親善でのお務めに捧げようと願われていました。その後ご療養のために思うようにならない時期が長かったからこそ、皇后となられた今、その悲願を果たされようとお考えなのでしょう」(宮内庁関係者)
皇太子妃として初の外国ご訪問となった中東各国ご歴訪から30年がたつ今年。コロナ禍を乗り越えて再び動きだされている両陛下の国際親善で、次の訪問先として最有力視されているのが英国だ。
「両陛下は2022年9月に亡くなったエリザベス女王から国賓として招待されており、チャールズ国王が即位してからも、その招待は引き継がれています。英国側も“できるだけ早期に”という意向を示していて、早ければ今年6月にも訪英が実現するよう調整が進んでいます」(皇室担当記者)
世界の王室事情に詳しい関東学院大学教授の君塚直隆さんは、両陛下が英国で足を運ばれる場所について、こう予想する。
「天皇陛下と雅子さまはともにオックスフォード大学で学ばれています。陛下が留学されたマートン・カレッジや、雅子さまが外務省入省後に研修留学されたベリオール・カレッジの両方を訪問される可能性は高いでしょう。
世界規模で子供の権利保護の活動を展開するNGO『セーブ・ザ・チルドレン』の施設などもご視察先の一つだと思います。この団体の総裁はアン王女が務めており、長年にわたり戦争や災害、貧困などで厳しい立場にある子供の保護に関心を寄せられてきた雅子さまにとっても、有力な訪問先候補だと言えます」