■両陛下の思いを受け継がれて……
さらに、サブサハラアフリカ(サハラ砂漠より南のアフリカ諸国)との国際親善は、王室がある欧州各国と比べて往来が少なく、宮内庁内でも“長年の懸案”となっていたという。
「1980年代までには皇太子時代の上皇さまと美智子さまがエチオピアなど計6カ国を、1990年代には高円宮ご夫妻がザンビアなど計5カ国を訪問されています。しかし、2002年に高円宮さまが薨去され、2010年の陛下のご歴訪まで、10年以上も公的な訪問が途絶えていたのです。
近年は高円宮妃の久子さまが中心となり、こうした国々との国際親善を担われてきました。しかし、56の国や地域があるアフリカの国々との交流を担うのは大変なことで、久子さまもお年を重ねられています。
愛子さまが“新アフリカ担当”として、日本とサブサハラの国々との懸け橋になることを、両陛下も望まれているはずです」(前出・宮内庁関係者)
水の問題を長年の研究テーマとされ、交通や公衆衛生、気候変動問題など広く活動を続けられる天皇陛下。そして、世界の紛争や貧困、教育格差に関心を寄せられてきた雅子さまの思いを、愛子さまは受け継がれている。
「愛子さまがさまざまな問題に直面するアフリカの国々を歴訪されることで、日本のみならず世界に向けて、こうした地域の人々が直面する困難の解決に結びつく一助となるでしょう。それは、日本の国際社会における存在感とイメージを高め、世界の平和を希求する皇室のなさりようとしても、理想的なことのように思えます」(前出・小田部さん)
愛子さまのアフリカ歴訪は、“地球を救う”ご活動にもつながっていく。実現する日が待ち遠しい。
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