朝9時前、愛子さまが乗られたワンボックスカーが静かに、地下駐車場に入っていく。東京都港区にある日本赤十字社(以下、日赤)本社では毎朝、こうした光景が繰り返されている。
4月1日月曜日に初出勤されて以降、愛子さまは5日金曜日まで毎日出社を続けられていたのだ。皇室担当記者はこう語る。
「愛子さまはボランティアの育成や研修などを行う『青少年・ボランティア課』で常勤の嘱託職員としての勤務を始められました。ご公務がない限り出社されるということは理解できていたつもりですが、これほどしっかり出社されると思わなかったというのが、正直な気持ちです。
例年4月3日には神武天皇祭が執り行われており、昨年は愛子さまも『神武天皇祭皇霊殿の儀』に出席されました。そのため宮内庁内でも、“愛子さまは3日は祭祀を優先されるのではないか”とささやかれていたのです。しかし、その日も愛子さまは8時45分に出社し、18時に退社されたのです。しっかり研修を受けて早く職場になじみたいという、愛子さまの日赤勤務への強い覚悟が感じられました」
日赤はおおむね8時間勤務とされているというが、入社3日目から愛子さまはすでに“残業”までされているご精勤ぶりなのだ。
かつて愛子さまと同じ「青少年・ボランティア課」に勤められていた三笠宮家の瑶子さまは、インタビューで会社員生活について次のように語られている。
《青少年・ボランティア課で働いていたころは、土日に仕事をしたこともあります。この部署では、児童・生徒が赤十字の精神に基づいて「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を実践する青少年赤十字活動の普及に携わっていましたが、この活動は学校の先生方と連携しているので、平日に会議や打ち合わせをするのが難しいのです》(『文藝春秋』’09年12月号)
いずれは愛子さまも休日を返上されることがあるに違いない。“モーレツ社員”への道を歩み始められた愛子さまだが、仕事への真摯なご姿勢は、“雅子さまゆずり”なのだという。