■秋篠宮家への逆風を強めかねない懸念も
「ギリシャは古代の遺跡や風光明媚な景観で世界中から旅行者を集める観光立国なので、どこを訪れても“観光に見える”と指摘される懸念があります。もちろん佳子さまはペルーご訪問時の“反省”を踏まえておられます。ギリシャの歴史や文化に関する研究者からのレクチャーを熱心に受けられ、入念な情報収集や勉強に取り組まれているのです」(前出・宮内庁関係者)
そして、“もう観光旅行とは言わせない”というご覚悟のもと、佳子さまはメディア対策にも取り組まれていた。
「一連の“反省”から、記者が同行する場面の対応を改善する必要性を痛感していらっしゃるようにお見受けしています。ギリシャご訪問中、佳子さまが発言される場面がすでに数カ所決まっていると聞いています。
それに向けて佳子さまは皇嗣職と、想定問答集を用意されているようです。どのような質問にも対応し、日本とギリシャ両国の国民に好意的な印象を広げられるよう努力されているのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、佳子さまのギリシャでのご発言内容に注目しているとし、こう続ける。
「円安で生活が圧迫され、海外旅行を控える国民が多いなか、観光旅行に映る場面ばかりとなっては、秋篠宮家への風当たりがさらに強まる懸念があります。児童養護施設や障害者支援施設などを訪問されるのならば、佳子さまご自身のお考えがしっかりと表れたお言葉を表明されれば、国民からの評価も高まると思います。
史跡についての素朴な感想にとどまるのではなく、両国の苦しい立場にある人々に歩み寄り、共感されるお気持ちを発信されることが、佳子さまの国際親善の大きな成果になるはずです」
批判する人々の声を逆に「おー」と称賛させる大逆転へ……。固い決意を胸に、佳子さまはギリシャへ旅立たれようとしている。