■愛子さまに迫る“政略婚”の危機
雅子さまは、これまで霞会館関係の行事にお出ましになったことがなかった。
「それは機会がなかったというだけではなく、霞会館の体質も理由なのでしょう。霞会館は男性中心の組織です。特権意識を抱くメンバーも一部おり、いまだに庶民からお輿入れした美智子さまや雅子さまを軽視するような発言をする方もいるのです。それにもかかわらず今回、雅子さまもお出ましになったのは、それほど愛子さまに“政略婚”の危機が迫っていることに不安を募らせていらっしゃるからにほかなりません」(前出・宮内庁関係者)
自民党が強く推している《旧宮家の男系男子を養子として皇籍に復帰させる》という案には、ある意図が隠されているという。前出の宮内庁関係者は、
「かねて愛子さまをはじめとする女性皇族と“旧宮家男子”の結婚を実現させようとする声が、自民党の保守系の少なからぬ議員から上がっています」
保守系政治家のリーダーだった安倍晋三元首相は、’17年2月の有識者会議メンバーとの会食の席で、こう漏らしたという。
「女性皇族が『旧宮家』の男性と恋に落ちて結婚し、男子が生まれたら万々歳なのですが」
この発言について前出の皇室担当記者は次のように語る。
「80年近く前に皇室から離れた旧宮家が、国民になじみのない存在だということは、“男系派”の議員たちも認識しています。しかし、いま国民から絶大な支持を受けている愛子さまが、旧宮家の男系男子と結婚して男子を産んでくだされば、男系での皇位継承が今後も維持され、国民の支持も広げられるという構想を描いているのです。
しかし“愛子さまは旧宮家の男系男子と結婚されるべき”という雰囲気が醸成されれば、愛子さまに大きな重圧がかかってしまいます。またご結婚後も、男子誕生を強く望む声に苦悩されることでしょう。結婚生活について愛子さまの望みが尊重されない状況は、雅子さまにとっても絶対に容認できることではないのです」
雅子さまはかつて親しい知人に、こう語られた。
「愛子には愛子の持って生まれた運命があります」
それは運命を黙って受け入れるべき、ということではなく、自身で運命を切り開いていってほしいという母の願いだったのだ。