天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会が、10月30日に赤坂御苑で催された。パリ五輪のメダリストや各界の功労者が招かれたこの園遊会では、雅子さまはじめ女性皇族方が和装でお出ましになり、会場に花を添えられた。なかでも愛子さまは初の和装でのご公務出席で、優しいピンクの振袖姿を披露され話題に。
雅子さま、愛子さま、紀子さま、佳子さまの和の装いについて、ファッション評論家の石原裕子さんに話を伺った。
【雅子さま】あたたかなクリーム色の訪問着は袖と裾にアクセントを
「ピンクを感じるクリーム色に、黄色からオレンジのグラデーションの紅葉をあしらったお着物。袖と裾にくすませたオレンジで色付けし単調にならないようにしています。華やかさのなかに落ち着きを感じる訪問着です」
【愛子さま】菊や桜が描かれた”百花繚乱”の振袖で華やかに
「優しいピンク色の大振袖には、扇に菊、桜、芍薬、桔梗、菖蒲など多くの花が描かれ、まるで百花繚乱といった印象。それをさや型の地紋で甘くなりすぎないようにしています。帯の花菱に金白の十六弁の菊が描かれています」
【佳子さま】姉から受け継がれた振袖に”子孫繁栄”を願う帯を
「姉の眞子さんから受け継がれた大振袖。トルコブルーから裾へのクリーム色のグラデーションが美しく、縦に流れる流水に菊、竹、すみれ、若松などが描かれています。七宝柄の帯は子孫繁栄を願うおめでたい柄です」
【紀子さま】美智子さまスタイルの落ち着いた色味の訪問着
「落ち着いた利休白茶色の訪問着は、胸に小菊、そして裾には小菊と菖蒲、紅葉、そして山や古典楽器の琵琶が描かれています。帯は金銀の糸で織られた斜め市松に正倉院模様の華紋を配して 、美智子さまをお手本にされたような装いです」
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