11月5日の文化勲章受章者らを招いた茶会では、ご懇談での“連携プレー”も(写真:時事通信) 画像を見る

「11月15日、百合子さまの薨去を受け、天皇ご一家、上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家、常陸宮ご夫妻は5日間の服喪に入られました。翌週の11月19日に、愛子さまが初めて“鴨場接待”に臨まれることが決まっていましたが、服喪のために取りやめられることとなりました」

 

こう話すのは宮内庁関係者。愛子さまにとって初めての鴨場接待には、天皇陛下雅子さまをはじめ、宮内庁内でも大きな期待が寄せられていた。

 

「2019年に佳子さまと眞子さんが臨まれて以降、実現すればコロナ禍を挟み5年ぶりの開催でした。11月5日に文化勲章受章者らを招いて開かれた宮中茶会では、愛子さまと佳子さまがペアで招待者をもてなされましたが、鴨場接待も同じくお二人でホスト役を務められる予定だったのです」(皇室担当記者)

 

鴨場接待は、1889年に有栖川宮熾仁親王らが浜離宮で外国公使たちを鴨猟と立食でもてなしたことを起源とする。現在でも、日本に駐在する各国の大使らを招き、鴨猟の体験や、鴨場で飼育されている合鴨が供される昼食会でもてなす、皇室では冬の伝統行事とされてきた。

 

「糞がかかる恐れもあり、長靴や帽子、コートを羽織って10人ほどのグループに分かれて鴨の捕獲を行います。また、4時間ほどの所要時間のほとんどを、各国大使と英語でコミュニケーションを取ることになるので、ご公務のなかでもハードな部類に入るといわれています」(前出・皇室担当記者)

 

何よりも、接待役の皇族は天皇皇后両陛下に代わり、外交団を接待する役割を担われる。

 

前出の宮内庁関係者は、

 

「皇族の中から誰がその年のホスト役を務めるのか、もちろん天皇陛下と雅子さまのご裁可を受けて決められます。皇室で大切に受け継がれてきた鴨場で接待するホスト役に、愛子さまと佳子さまが選ばれたのは、お二人に“今後は国際親善の場でも一段と貢献してほしい”と願われているからでしょう」

 

先日の宮中茶会では、愛子さまのオフホワイト、佳子さまの赤のセットアップの“お色合わせの連携”も話題を呼んだ。静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、愛子さまと佳子さまがご一緒に活動されることのメリットについてこう話す。

 

「先日の秋の園遊会でもお見受けしましたが、愛子さまと佳子さまがほほ笑みながら語らう場面をお見せになることは、とても大切なことです。天皇家と皇嗣家の若き内親王お二人が並び立ち活動されることは、日本国民だけでなく、国際社会に対しても皇室の将来の安定性を示すことができると思います」

 

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