■モータースポーツに熱烈なご支援も……
前出の宮内庁関係者は、
「このイベントでは、能登半島地震で被災した人々を支援するチャリティオークションなども行われていたのですが、この渡米中に瑶子さまは、あるカーディーラーのロゴが入ったTシャツをお召しになり、現地メディアの取材も受けられていたのです。
また、イベントに協賛していた中国系アメリカ人実業家のSNSにも、そのディーラーのロゴとご自身がモチーフになったと思われるイラスト入りのTシャツ姿の瑶子さまのお姿や、同様のグッズの写真がアップされていたのです。
瑶子さまは企画段階からイベントに関わられていたそうですが、実は宮内庁内ではその熱心さを憂慮する声が上がっていました」
瑶子さまは、フォロワーを限定した非公開のインスタグラムのアカウント(現在は削除)をお持ちで、イベントに参加したときの写真をアップしていた。この写真を本誌に提供した瑶子さまの知人はこう語る。
「瑶子さまが渡米中に着用されていたTシャツのロゴは、名古屋市に本社を置く企業が運営する『ビンゴスポーツ』という、高級クラシックカーなどを扱うディーラーのものです。インスタには、Tシャツと同じようなイラストとディーラー名がプリントされたパーカの写真もアップされていました。
瑶子さまは今年春ごろ、ビンゴスポーツ運営会社の社長を務めるTさんと、共通の知人を介して知り合われたと聞きます。次第にモータースポーツ関連のご活動でともに関わられるようになり、Tさんの家族とも食事をするほど懇意になられたそうです」
本誌はビンゴスポーツの運営会社に、「Back Wall Project」への瑶子さまのご参加、ロゴ入りTシャツやグッズ制作の経緯などについて文書で取材を申し入れると、「基本的に取材はお断りしています」と担当者から電話で回答があった。
社長のT氏にも電話したが、「会議中です。内容について何も報告を受けていないので、文書を確認します」と語っていたが、締切りまでに折り返しの連絡はなかった。
8月に瑶子さまが参加されたイベントは、能登半島地震の被災地を支援するチャリティとしての意義も大きいものだった。しかし、皇族が特定の企業や団体のロゴ入りTシャツを召されるようなお振る舞いにはリスクが伴うと、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは指摘する。
「どんな一流企業であっても、万が一の不祥事や社会的責任を追及される事態は起こりえます。皇族が企業・団体の活動に協賛することは、その活動に対する国民からの信頼感を高めることにもつながる一方、問題が生じた際にその皇族にも批判の矛先が向かうこともあるのです。
そうした理由から、皇室の方々は私的行為に臨む際でも、特定の組織への“肩入れ”にならないよう、中立性に配慮すべきと考えられるようになっています。戦後、皇族方は一般市民との接点を増やし、さまざまな活動を行われるようになりましたが、昭和天皇はこうした動きに懸念を示されていたとも伝わっています」
モータースポーツ振興へ注力されている瑶子さまの“居場所探し”が、思わぬ波紋を生じさせないことを願うばかりだ。