■プリンセスたちに共通する価値観
同世代の王位継承者となっているプリンセスたちのなかでも、特にエリザベート王女とカタリナ=アマリア王女は、19年前に幼い愛子さまが初めて海外で交流されたプリンセスだ。
「2006年に天皇ご一家は、当時のベアトリクス女王に招待されオランダで静養されています。その際に、アレキサンダー国王ご一家、ベルギーのフィリップ国王ご一家と現地で交流を深められ、愛子さまは王女たちと対面されました。
エリザベート王女は即位すれば、ベルギー初の女王になります。昨年オックスフォード大学を卒業、その後ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディ・スクール)に進学しました。英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語をもこなすマルチリンガルとしても知られています。学業や語学の優秀さを示すエピソードだけではなく、学業を終えて公務ができるようになるまで公費の支給を固辞されたという姿勢もあり、国民人気も絶大です。
またカタリナ=アマリア王女も“コロナ禍で同世代の学生が苦しんでいる”という理由で、日本円で年間2億円ほどの公費の支給を辞退し、国民から高く評価されました」(前出・多賀さん)
常に国民の立場を思いやる一貫した姿勢は、物価高に苦しむ人々に寄り添おうと、ティアラなどの新調を固辞されてきた愛子さまも共感されるにちがいない。前出の宮内庁関係者はこう続ける。
「エリザベート王女やアレクサンドラ王女、スペインのレオノール王女は、形式上ではあるものの、即位すれば国軍の最高司令官となります。お3方ともに過酷な軍務にも就いており、“国民と苦楽を共にする”という姿勢は皇室と各国王室に共通しています。
スウェーデンのエステル王女は13歳ですが、王室の公式行事への参加や王太子ご夫妻の公務への同行も増えており、ご両親から学ばれる場面も多いそうです。
愛子さまのノルウェーご訪問が実現すれば、その後は欧州各国へのご歴訪に発展していくでしょう。同世代のプリンセスたちと交流し、さまざまなことを感じ取られることは、いっそう愛子さまのご活躍の幅を広げていくはずです」
しかし愛子さまがどれほど活躍されようとも、現在の皇室典範では即位することはかなわない。前出の多賀さんはこう語る。
「愛子さまに皇位継承権がないことを、“永遠のプリンセス”と表現した海外の報道がありましたが、欧州各国の人々には男女平等という価値観が浸透しているので、女性だから即位できないことが理解されにくいようです。
とはいえ愛子さまは英語やスペイン語、日本の歴史や文化を大学でも深く学ばれています。同世代の王女の方とお会いになれば、きっとお話も弾むことでしょう。柔和な雰囲気や賢明さを兼ね備え、ユーモアにも優れた愛子さまは、訪問された欧州でも大いに日本のイメージの向上に貢献していただけると思います」
愛子さまが熱望される「欧州5大王女」とのご懇談の実現。日本と欧州各国の人々をつなぐ絆となり、希望の光となっていく。
