■雅子さまへのさりげないお心配り
時にはずぶ濡れになりながらも、陛下は硫黄島ご滞在中の6時間、雅子さまを献身的に見守り、ともにお務めに臨まれていた。皇室番組を長年手がける放送作家のつげのり子さんはこう話す。
「慰霊碑への献水では、陛下が雅子さまを待ち、動作を合わせて水を注がれていました。また3カ所のご拝礼では、雨で滑りやすくなった所で、ヒールを履かれていた雅子さまに陛下が視線を向けられていたご様子にも、さりげない陛下のお心配りを感じました」
硫黄島ご訪問後、中3日で大阪万博の会場を訪問された両陛下は、シンボルの「大屋根リング」や日本館を視察された。
前出のつげさんは続ける。
「ご視察中、雅子さまのご表情はとても明るかったと思います。陛下と同じ方向に視線を向けながら話し、頷き合われていました。こうしたご様子からも、ご体調がよいことが伝わってきます。さらには、陛下がふだんから雅子さまに愛情をもって接していらっしゃると感じずにはいられません」
両陛下のご日程は今後も、“慰霊の旅”に加え、万博で来日する各国王室や首脳らのご接遇、さらには国際親善での外国ご訪問など、続々と控えている。
「これから両陛下は、5月の埼玉での全国植樹祭、6月には沖縄と広島、9月に長崎や滋賀への地方ご訪問も控えています。さらに7月には国賓として招かれているモンゴルご訪問にも臨まれます。移動距離も長く、雅子さまのご負担も大きいはずです。
それでも陛下の細やかなサポートに加え、素晴らしい女性に成長された愛子さまの存在に、精神的に安定感を高められているでしょう。きっと雅子さまのお務めへの意欲も、さらに増していかれると思います」(前出・つげさん)
陛下と愛子さまの献身的な支援を受けられながら、前代未聞の過酷な使命の道を、雅子さまは懸命に歩まれていく。
画像ページ >【写真あり】雨風が吹きつけるなか、硫黄島島民平和記念墓地公園で供花し、拝礼された両陛下(他19枚)
