「裏切りの衝撃は想像を絶する」それでも両陛下が“側近中の側近”の窃盗事件公表に踏み切られた「ご真意」
画像を見る 宮内庁の男性職員は天皇陛下の身の回りのお世話をしていた(写真:共同通信)

 

■不祥事を公表したがらない宮内庁の組織風土

 

前出の宮内庁関係者が続ける。

 

「かつて、ある宮家の職員が宮家の経費を1千万円単位で使い込むという事案がありました。しかし宮家内でうちうちに処理され、公にならなかったこともあります。

 

また職員が同僚の財布からお金を抜き取っていたという事案もあります。数万円入っていても抜き取るのは1万円だけということもあって、相手も気が付かず、何人も盗まれていたと……。この件も公にはなっていません。

 

今回の窃盗事件について西村泰彦宮内庁長官は、『宮内庁職員としてあるまじき行為で遺憾。再発防止に取り組む』とコメントしていますが、皇室をお守りする立場の宮内庁には、これまでは職員の不祥事を公にしたがらない組織風土があったように感じています」

 

では、なぜ今回は公表にいたったのだろうか。

 

「3月に20代職員が犯行を認めてから、宮内庁が刑事告発するまで1カ月もの期間がありました。20代職員は盗んだ全額を弁済しており、これまでであれば“非公表”となってもおかしくなかったかもしれません。

 

それが公表に踏み切られたのは、天皇陛下と雅子さまのご意向があったと思われます。原資が税金である内廷費が窃盗にあったにもかかわらず、事実を伏せることを両陛下はよしとされなかったのでしょう。

 

『国民に隠し事はしない』という信念によるご英断と言えます。さらには宮内庁全体への“戒め”という意味合いも込められているように思いました」(前出・宮内庁関係者)

 

前代未聞の窃盗事件報道の陰で、陛下と雅子さまは悲しみの涙を流されている。

 

画像ページ >【写真あり】「職員としてあるまじき行為」とコメントした西村宮内庁長官(他2枚)

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