■ご友人との交流も今夏は控えられて
上皇さまと美智子さまが初めてお会いになったのは68年前、軽井沢のテニスコートだった。
「お子さま方が幼少のときも、夏休みは軽井沢でお過ごしでしたし、まさに上皇ご夫妻にとって、“思い出の宝庫”ともいえる地です。
軽井沢近辺にはご友人たちの別荘も多く、昨年までは頻繁にご訪問されていたのですが、今年はお控えになると聞いています。それでも仙洞御所でお過ごしになるよりも、上皇さまのご体調のためになるという、美智子さまのご判断なのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
かつて上皇ご夫妻は、軽井沢で過ごされたのち、群馬県の草津に移動され、「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」のコンサートを鑑賞されていた。
美智子さまのご友人の一人はこう話す。
「草津でピアノの練習をされることを美智子さまは楽しみにされていました。また、私もご挨拶できることを心待ちにしていました。
ただ’20年以降はコロナ禍もあり、上皇ご夫妻は草津の音楽祭にお見えになっていません。ご高齢となりましたが、上皇さまもお元気になられ、また草津でお会いできればと祈っております」
ご到着翌々日の23日、上皇ご夫妻は、戦後に旧満州から引き揚げた人たちが入植した大日向開拓地を訪問し、キャベツ畑をご散策。
上皇さまは「よく育っているみたいだね」などと、生育状況についてさかんにお話しになり、なじみ深い光景が広がっていることに笑顔を見せられていた。
“上皇さまには、もう一度もっと笑顔を見せていただきたい”、そんな願いでかなえられた憩いのひとときに、美智子さまは、上皇さまをお守りするという思いをさらに強められたことだろう。
画像ページ >【写真あり】8月21日、軽井沢駅前で手を振られた上皇さまと緊張されていたという美智子さま(他11枚)
