■自治体任せにしない先進的な被災者支援
5泊6日という強行軍もあり、ご帰国後はお疲れのご様子も見受けられ、天皇陛下や雅子さま、側近たちも心配していたが……。
「当初は出席が難しいと側近らは考えていた11月25日のデフリンピックの水泳競技のご観戦もご一家で臨み、27日には映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』のチャリティ上映会にもお出ましになりました。帰国後に立て続けに公務に臨まれる愛子さまのエネルギーは、想像できないレベルです。
すでに次の外国ご訪問に向けた構想も練られていると聞いています。2026年に日本との関係で節目を迎える国に、シンガポール、ベルギー、モロッコなどがあります。じつは愛子さまのご訪問が有力な候補国として、外交関係樹立160年となるイタリアが挙がっているのです」(前出・宮内庁関係者)
来年1月にはメローニ首相の来日が調整されているというが、なぜイタリアが候補となっているのだろうか。欧州事情に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは、次のような背景を指摘する。
「噴火で滅んだ古代ローマの都市・ポンペイが有名ですが、イタリアは火山の噴火や地震、水害など災害が多いのです。こうした事情から、災害発生時に自治体任せにせず、国が全面的に被災者支援にあたる市民保護局という機関がある、防災先進国でもあります。
質の高い食事の提供や避難所の設置、ボランティアの動員といった支援がスピーディに展開できるシステムになっていて、日本が学ぶべきことが多いと思います。
愛子さまは日本赤十字社で災害ボランティアに関連したお仕事に携わり、またご公務として9月には防災推進国民大会に臨まれています。イタリアの防災に対する取り組みに、高い関心を寄せていらっしゃるのではないでしょうか」
災害で傷つく人々を減らし、救いたい……愛子さまはその思いを抱きながら、被災地へも旅立とうとお考えだと、前出の宮内庁関係者は語る。
「2026年は東日本大震災から15年、熊本地震から10年の節目です。ともに最大震度7を記録し、数多くの被災者を生み、犠牲者を出しました。いま宮内庁では岩手、宮城、福島の東北3県を春に、熊本県を秋に両陛下が訪問される方向で調整が進められています。
どちらも復興状況の視察や犠牲者の慰霊、被災の記録を次世代に伝える施設や当事者との交流が軸になるようです。こうした分野をライフワークとされようとしている愛子さまも、ご同行を強く望まれていると伺っています」
学び、そして行動する……成長し続ける愛子さまの歩みは、これからも決して止まらない。
画像ページ >【写真あり】ラオスで機織りを楽しげに体験される愛子さま(他19枚)
