■愛子さまの作文には《人も動物も大切にされるように》と
上野動物園で人気を集めているのが象の「アルン」だ。
「’02年に愛子さまのご誕生を記念して、タイからオスの象『アティ』とメスの象『ウタイ』が贈られてきたのです。’06年に天皇ご一家は動物園を訪れてウタイと対面されています。
アティは’20年8月に永眠しましたが、その2カ月後にウタイが産んだのがオスのアルンでした。愛子さまはその報告にとても喜ばれ、どんな名前になるのか楽しみにされていたそうです」(前出・皇室担当記者)
アルンはいま5歳。すくすくと成長し、上野動物園によれば、現在は独り立ちした姿で子供たちを喜ばせているという。
天皇皇后両陛下と愛子さまが、動物とふれあうお姿をしばしば公表されているのは、確固たる信念をお持ちだからだという。
ある宮内庁関係者によれば、
「ご成婚から4年後の’97年、雅子さまはお誕生日に際しての会見で、『犬たちがいることで毎日の生活が和やかなものになっているような気もいたします』と、おっしゃったのです。つまり雅子さまは30年近く前から、“動物たちがいることで、心が平穏になり、平和が保たれる”とお考えなのでしょう。愛子さまも、同じような信念を受け継がれているのです」
愛子さまは学習院初等科の卒業記念文集に「動物たちの大切な命」と題した作文を記された。そのなかにはこんな一節がある。
《私は、このような人と動物の絆の素晴らしさや、命の大切さを、広く伝えていかれたら良いと思います。そして、犬も猫も殺処分されない世の中の実現に向けて、たくさんの人に動物の良さが理解され、人も動物も大切にされるようになることを願っています》
人間も動物も、命が等しく尊ばれる社会の実現を――、愛子さまはそんな願いを抱かれてきたのだ。
前出の「ワンニャピアあきた」の元所長・金さんはこう言う。
「動物を慈しんで、共に生きていくということが、動物愛護法の精神です。両陛下と愛子さまが、その精神を実践されることで、国民に大きな影響を与え、日本の動物愛護そのものを牽引してくださるのではないかと考えています。きっと新たに家族に加わった美海ちゃんも、生涯にわたりすごく幸せになると思います」
新たな伴侶となった美海とともに、愛子さまは思いやりにあふれた平和な未来を希求されていく。
画像ページ >【写真あり】愛子さまが撮影されたという美海の写真(他12枚)
