■節電や仕立て直し…継承される倹約精神
元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんによれば、その精神は公私にわたっていると指摘する。
「天皇陛下が学習院初等科に入学された際にお召しになった制服は、上皇陛下のおさがりでした。また、昭和天皇の初等科の制服にはつぎはぎがされていました。皇室では、服は仕立て直したり、ボタンを替えたりして長くお使いになることが基本といえます。
東日本大震災後、国民と苦楽を共にしたいという上皇陛下のお気持ちから節電が行われました。たとえば、冷暖房に燃料を多く使う皇居・宮殿での行事のうち、表御座所で行われていたご執務や、食事を伴わない外国賓客とのご懇談などはお住まいの御所で行われるようになりました。
令和になっても、ご執務や外国賓客とのご懇談などは御所で行われていますので、平成からの節電は踏襲されているようです」
国民と心を一つに……天皇家の精神は、両陛下から愛子さまに脈々と受け継がれている。皇室番組を手がける放送作家・つげのり子さんはこう話す。
「昨年の歌会始の儀で、愛子さまがお召しになっていたローブ・モンタントは雅子さまがお召しになってきたものです。また9月に新潟県を訪問した際には、2002年に雅子さまがお持ちになっていたオフホワイトのバッグを使われていました。
雅子さまが愛用したお品を、愛子さまがお使いになっていることは、“質のよいものを長く大切にお使いになる”という皇室のなさりようが、しっかりと継承されている証しのように感じています」
日ごろから、ご一家で倹約について語り合われているようだ。
「雅子さまと愛子さまのお召し物の着回しも、どの品をどう現代風にアレンジして仕立て直すのか、母娘で楽しまれているご様子も見受けられると伺っています。
今年の新年一般参賀での雅子さまのドレスは新調されたものでした。しかし過去には、雅子さまが同じドレスをお召しになったことも少なからずありました。ドレス一着においても、新調するのか着回すのか、“家族会議”をなさっているのでしょう」(前出・皇室担当記者)
新年も変わらない“着回し会議”で受け継がれる“清貧の誓い”。愛子さまが叔母から借り受けたティアラは、清いお心が表れるように、さらに美しい光を放っていくことだろう。
画像ページ >【写真あり】24年前に雅子さまが愛用されたバッグをお持ちになる愛子さま(他13枚)
